中節 王の邂逅
ローズ大国王女、リリア・ローズはグランド王国北側領土の山脈を制圧に向かい進行していた。
敵の軍勢との戦争も容易に有利な立場であり戦況である状態だった。
後ろ側で控え部隊を指揮するアリシア第1聖騎士隊長であり聖騎士団の団長である彼女の手腕であれば容易に決着は着くというものであった。
だが――
「妙に引っかかりますわね」
グランド王国の内部では我が国の戦力がもう動いて霍乱に回っているはずだがリリアは胸騒ぎをしていた。
それに、遠方から国王が直接こちらに向かってきてる情報をも掴んでいる。
そして、南側の部隊となぜか先程から連絡が取れない状況が続いていた。
使い魔たる伝書鳩での連絡方法を主に用いるがその伝書鳩が戻ってこないのである。
内部に先行したクリュルッハ第5聖騎士隊長たちの作戦の話を聞いていこうからである。
もう、数時間前になる。
「リリア王女殿下! グランド王国の国王が出てきました」
山脈の遠方を駆け上ってくる初老の男性の姿が見えてくる。
その顔はやけにやつれこの戦闘に緊張してるようすにも見えるが――
「それにしては戦う前から勝機のない顔をしていますわね」
「それは我が国の勝利が有利だからでしょう」
「だといいのですけれどねっ!」
隙を突いてグランド王国の騎士がリリア王女に斬りかかったがリリアはそちらを見ずに剣を振り上げ騎士を一刀両断する。
倒れた騎士はまだいしきがあり助けを求めたが容赦なく顔を踏み潰し背中に剣を突き刺しぐりぐりとこねくり回した。
「あがぁあああああ」
「まったく、一回の騎士の分際で私に攻撃とはいい度胸ですわね」
リリアは止めとばかりに心臓を一刺しで騎士を殺す。
「も、申し訳ありません。私が見ていながら」
おもわぬリリアの行動に恐怖で硬直しながら見てるしかなかったアリシアは咄嗟に自分の注意力のなさを詫びた。
「そんなこといいですわ。それよりも我が軍の現在の数は?」
「負傷者はゼロです」
「北側のみですわよね?」
「はい」
「南側と内部の潜入騎士の安否はどうなってますの?」
「南側はまだわかりません。ですが、内部の方ではサクヤ・イカヤ第2聖騎士はどうにか脱獄できたようで現在内部戦闘を仕掛けております」
「そうですの」
リリアは前方の国王と目線を合わせ軽く会釈をした。
「どうも、グランド王国のアルヒルド国王殿下。ワタクシローズ大国現王女、リリア・ローズと申しますわ」
「知っておる。よくも我が国を混乱に落としれてくれたな」
「あら、先に攻撃を仕掛けたのはそちらでしてよ?」
「ほざけ! 我が軍の騎士の死体がバルハ遺跡で発見されている上にそのあと、貴殿らの目撃情報があった。その犯人も目星がついた。貴殿らは我が国の騎士を殺した挙句にこうしてまた我が国の騎士を殺しにかかっているからこそ我が国は進行をしたまでだ! 貴殿らの領土をそれ相応にたいかとしていただくのは妥当な権利!」
「妥当な権利? あははは! 最初から我が国に侵入していてしかもモンスターをけしかけて混乱に陥れてましたくせに。何を言いますの?」
「っ!」
「気づかないとでも? グランド王国の記章がある村で発見されてましたわ。どうやってモンスターを使役したのかはわかりませんがこれは不法入国材ですわよね?」
「…………」
「あと、もう一つ、なたがたはアルツランド皇国と何をしようとしていますの?」
「っ! キサマらローズ大国のものに語る筋合いはない! 我が国の繁栄のためにこの場で死んでもらうぞローズ大国王女! 全軍武器を掲げろぉお!」
「全軍武器を掲げなさい!」
「「進軍開始!!」」
二つの国のトップ同士の掛け声が重なると同時の北川の山脈で国家戦争が勃発するのだった。




