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本日2話更新 こちらは2話目です

ボニファーツィオの初恋は6歳まで遡る。

きらきらとした笑顔に一目惚れした。リオネットのその笑みが惹きつけるものだとボニファーツィオが1番知っていた。

だから……


俺のものになるまでは隠そうと思った。



そんな認識でリオネットのオシャレを否定して、それでも綺麗なリオネットも見たいから俺の屋敷では着飾らせた。

メイドにも見せたくなかったがさすがに着替えを手伝うことはできないから我慢して……



そんなボニファーツィオも思春期になり劣情も生まれてきた。

リオネットを手に入れたいと思わなくはないが、それは結婚後でなくてはならない。

1度でもリオネットを手に入れれば離せないのが分かりきっていたからだ。



リオネットだけがボニファーツィオの全てだった。だけど素直になるにはボニファーツィオは捻くれていた。


嫡男でもなく、スペアの次男でもない。女でもないから嫁として使える駒にすら出来ない。

ある程度の愛情はあるのかもしれないが、両親は明らかに兄たちに傾倒していた。

要らない三男だった。

兄たちへの劣等感から変に捻くれたと自覚もしていた。


リオネットのオシャレへの想いは理解していた。

あんなにもきらきらとした瞳を見れば一目瞭然というものだろう。

可愛い、手に入れたい。

そんな思いと同時に、壊してでも自分だけのものにしたい。と、仄暗い思いが芽生えた。


兄でもなく、他の高位貴族でもなく、俺だけのものになってくれれば満足だった。


だから、リオネットが俺の容姿を見初めて婚約を強行した。という噂を否定しなかった。


案の定孤立したリオネットを見ると心が満たされた。リオネットには俺だけだ。

その気持ちだけが支えだった。



レオニーとの逢瀬は出来心だった。

バルトレオのお気に入りを奪えば気分が良さそうだ。と、それだけだった。

リオネットが素っ気なく振舞っていても、その目がバルトレオを映す回数が多いのはよく分かっていたから……


レオニーに恋慕する事は無かった。実際彼女に愛を囁くことも無ければ、ただ茶を飲むだけで、特段会話が弾むこともなかった。

ただレオニーは高位貴族のボニファーツィオの機嫌を取ってくれるつもりか慰め寄り添おうとしてきた。

リオネットと似てもいないレオニーにボニファーツィオが傾倒する事は終ぞなかったが。


それなのに誘えば来てくれるレオニーに愚かだと思っていた。

一瞬の優越感に浸っていた自身が一番愚かだと気がつくこともなく……



夏休みにリオネットと離れ、苛立ちから平民の女と一夜過ごした。

飲んだ酒のせいだと言い訳をしても意味が無いのは分かりきっていた。


ただ、その平民が茶色い髪で、リオネットに少し似ていた。酒の入った俺は愚かにもリオネットの代わりを作ってしまったのだ。


一度あれば、二度目は罪悪感も無かった。

女は金さえ渡せば愛など求めないから、リオネットと結婚するまではこの女を使おうか。とも考えていた。


これが婚約解消の一番の理由だと聞かされたのは、リオネットが他の男の婚約者になった後の事だった。


リオネットだけが俺の存在理由だった。

それはバルトレオと同じはずだった。どこで間違えた?平民に現を抜かした事か?レオニーと茶を幾度となく飲んだ事か?それとも……リオネットの好きな事を制限した事だろうか……



この出来事からボニファーツィオが貴族として生きるには絶望的だった。けれどそんな事はどうでもよかった。

ただ……リオネットが手からすり抜けた事実だけがボニファーツィオの心を抉った。


平民になっても、領地の屋敷で過ごしていい。


その言葉は助かるもののはずだったのに、気がつくとダメだった。

その言葉の真意は……『お前には何も期待しないから、屋敷で大人しくしておけ』だ。


兄達も優秀ではなかった。ただ、間違えなかった。

それだけでボニファーツィオとは違うのだろう。

学園を中退したボニファーツィオはお金を貰って平民になる事を決めた。



捻くれたボニファーツィオだったが、平民で組織された騎士団に入れたのは貴族教育の一環で剣術を習っていたからだろう。

一定の稼ぎがあり、暮らす分には不自由はない。

ただ、もうリオネットに手が届くことは、無かった……


それは死罪よりもボニファーツィオには辛いことだった。

読んで下さりありがとうございます

本日2話更新しております

短くてすみません……

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