96.「……無いよ」(読心術)
『金塊ゴーレム』等を狩り、まあまあ貯まった素材を換金するために僕たちは南の街の総合ギルドを目指す。
「え~っと、ゴーレムだけで60万程は稼げましたかね?」
「私は65万程度かな?」
「わ、私は40万位です……」
「……50万」
「僕は〔遠隔糸術〕で沢山倒したし……105万だね」
「「お、おお……」」
「確かに、〔熱探知〕と〔遠隔糸術〕、シナジー大きいかも?」
「や、やっぱり規格外です……」
む……たまーにこういう反応をされることがまあまあある……
そんなにおかしいかな?
「というか僕的にはリセちゃんが姉さんとすももさんより討伐数が少ないのが気になるなぁ……」
「……私の弓は、近接戦闘に対応するために軽量な短弓だから射程が短い。それと二人の速度が速いから……」
「あー……確かに身体能力高いしなぁ……」
「それナギ姉が言う?」
どういう事……?
それより……姉かぁ……いやナギ兄って呼ばれても困るけども……
……あれ?というかそもそも何で女装し始めたんだっけ……?
あ、知り合いに会ってもバレないようにか……
というかいつも通りの呼び方の姉さんは兎も角、リセちゃんとしては僕の呼び方に違和感とかはないのかな……
「……無いよ」
「読心術!?」
つ、遂に会ってからそれ程してないリセちゃんにも読心術能力が!?
……というよりウチの家族の問題なのかな?すももさんと朔さんには一度も読心術されてないしね。
(……どちらかというと、同年代……というより、妹的なイメージがあるけど……)
「? なんか言った?」
「なんでも、ない……」
そんな会話を交わしながら、総合ギルドに着いたのだった。




