85.「「「「ちょ、すももさ―――」」」」
―――強いモンスターと戦う時のテンプレは、まずは弓使いや魔法使い等の遠距離職に攻撃して貰う、である。
「―――〔遠隔糸術 【遠隔糸生成《粘着拘束糸》】〕!」
「―――〔雪魔法 【スノウアロー】!〕」
「―――し、〔神聖魔法 【神雷】〕……!」
僕の《粘着拘束糸》で足を止め、姉さんと朔さんの二人で初撃を入れる。
だが、HPは0.5割も削れていない。
「う~む、やっぱり硬いなぁ……」
「まあ仮にもボスだしね!」
「ま、魔法も若干効きづらいらしいですしね……」
そう話しながら、前衛のすももさんが前線に出る。
―――え?僕は出ないのかって?
あー……それはすももさんが「前衛力を更に高めたいんです!」って言っていたからすももさん単騎で出陣することになった……って感じかな?
……前衛力とは?
いや意味は分かるけども!……今でも十分だとは思うけど……まあ高ければ高い方が良いしね!
まあそんなわけで、前衛1で後衛4のバランス激悪パーティーで戦っている今日この頃、[毒沼の湿地帯]フィールドボス、『ドクゲッコー』の行動パターンは主に三つ。
1、踏みつけ攻撃。この攻撃は攻撃範囲が広いけど、発動までの速度が遅いから避けやすい。
2、舌伸ばし攻撃。正面に攻撃する技。範囲がかなり狭いけど、その代わり予備動作から攻撃までの速度が中々に速いから避けづらくて、すももさんが数回やられたけど朔さんの〔治癒魔法〕の【リザレクション】で蘇生させることができた。
3、毒液攻撃。口から『猛毒』効果のある液を出す攻撃。発動後も十数分間残り、ドンドンとフィールドが狭くなっていく。
―――と、いった感じで事前説明と同じく地形を使っての攻撃があったり、普通に『ドクゲッコー』単体でも十分強かったり。
そして、HPが5割を切ると手下のカエルを呼び出して、『防御低下』や『鈍足』等のデバフを付与してきた。
そしてこれが中々に面倒くさくて、手下ガエルの速度がかなり速く、倒すまでに時間が掛かった。
だけど手下ガエルを全部倒したら『ドクゲッコー』に強力なデバフが入り、ステータスが大きく低下した。
そしてHPが1割を切り、最後の攻撃をしようとしたら―――
『―――ゲゴォォァアッ!』
―――ピカピカ、ピカーッ!
「あ、これやばっ……」
「「「「ちょ、すももさ―――」」」」
―――バッコーン!
―――自爆。そう、見事なほどの自爆である。
……舌伸ばし攻撃といい、これといい、今回すももさんが災難な気がする……
まあそんなわけで、フィールドボスを倒しすももさんを復活させ、南の街に到着したのだった。
◆世界観設定
『舌伸ばし攻撃』
[毒沼の湿地帯]フィールドボス、『ドクゲッコー』の行動パターンの内の一つとして確認されている。
因みに銃弾程のスピードなので普通に考えて避けられない。
◇一回目
「―――あだっ!?」
「「「すももさん!!」」」
◇二回目
「―――わぴっ!?」
「「「すももさん!?」」」
◇三回目
「―――うあっ!?」
「「「すももさ~ん!!」」」
※最終的には攻撃に慣れた。
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【あとがき】
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