63.ひゃ、ひゃくまんにん……
『―――”戦産の宴”、開幕です』
イロハと呼ばれる妖精のその声と共に、会場全体が熱狂に包まれる。どうやらプレイヤーの8割以上がイベントに参加しているらしい。一体何万人なんだ……?
『更になんと!このイベントは第一サーバーから第十サーバー、全てのプレイヤーが合同で参加します!』
『凄いですよね、百万人以上の方が参加するようです。良くサーバーが耐えられる……』
『それは最近少し技術革新が……って!この話は関係ないですよね!それではまずは今日の時刻表を―――』
ひゃ、ひゃくまんにん……多い………
……なるほど……『闘技場大会』の後に『生産評論会』。そして『???』の項目がある。
きっとこの『???』は第一回公式イベントの大ボスみたいな物だろう。大ボスは告知にも何も書かれてなかったから今公表されてるのはまだ良いね。あの時はビックリしたよ……本当に……
あ、ポップコーンの屋台だ。200G……安いね。買おう!
僕は元居た席に戻り、妖精ちゃん達の声を聴きながらポップコーンを食べ始めた。
「ねえ、それ私も少し食べても良いかしら?」
「良いよ。先生」
因みに今居る席は、来賓席。先生に一人追加枠があったらしいので僕はそれに乗っかることにした。
そして、その追加枠はそのNPCによって異なる。どうやら姉さんたちも追加枠に呼ばれたみたいだけど、それはパーティー単位での追加枠だった。その頃には先生の追加枠に入っていたから流石に断ったけどね。
『―――それではルール説明が終わった所で!早速予選を開始したいと思います!』
……おお!遂に始まる!『闘技場大会』の一次予選は1から100ブロックまであって、告知通りにバトルロワイヤル方式みたい。
相手を倒すとポイントが入り、上位16名が二次予選に入れて、その後に本戦……という感じの良くある方式である。
因みに同じフィールドを同時に展開しているため、リミットあり、なし、関わらず待ち時間が長すぎない程度に行けるらしい。
……そもそもそれぞれ100ブロックあるから『リミットあり』と『リミットなし』で少しずつやるとしたら300回位回さないと行けなくなるからね……
……あ、転送開始された。
「頑張って本戦まで入りなさいよ~」
「はい!先生!」
先生の激励を受けながら体が全てポリゴンに変わっていった。
「ここは……森林だ」
って、よそ見してる場合じゃない!一刻も早く敵を探さないと!
そしてこういう時にすごく便利なスキルは―――
「〔熱感知〕!」
そう、毎度お馴染み〔熱感知〕ちゃんです。
唱え終わると同時に、視界が赤と青に変わっていく。
「……え~っと……あ、居た!」
赤い人型を見つけた。そこに向かって走って行く。
「〔遠隔糸術 【遠隔糸生成】 《刺罠》〕!」
敵の足下に針を生成していく。
「え!?痛っ!?怖っ!」
「『ジャベリン』、はぁ!」
お久しぶりの登場、【テンプレート〔糸術〕】で言葉の通りに『ジャベリン』を生成し、全力で投げる。
「えっ!?ちょっ、まっt―――」
〈100ポイントが入りました〉
よし、やっと一人倒した。このままジャンジャンと続けて一杯倒すぞー!
◆世界観設定
『量子演算装置の疑似プログラム:メモ』
2080年5月XX日。某所にて技術革新が起きた。
やっと量子演算装置の疑似プログラムが出来た。これを仮想空間に展開すれば演算能力等が格段に、確実に上がる。
この技術はサーバーに掛かる負荷を大いに軽減してくれるだろう。
ーーーーーー
【あとがき】
矛盾や誤字脱字があったら是非ご報告を!コメントや☆も押してくれたら嬉しいです。リアクションも勿論嬉しいです。




