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epilogue
目を覚ますと、僕は暗闇の中、一人で佇んでいた。
「たつ?」
愛しい人の名前を呼びながら、僕はただ彼の姿を探して歩いた。
「みき」
遠くで僕を呼ぶ声がする。その声を頼りに、僕は駆け出した。
しばらく走り続けると、突然何かにぶつかって、僕は尻もちをついた。
「みき、だいじょうぶか?」
頭上で、僕の大好きな声が降ってきた。驚いて見上げると、そこには心配そうなたつの顔があった。
「たつ!あいたかった……!」
「おれもだよ、みき。ずっとあいたかった。きみに、ふれたかった」
転んだ僕に、たつは手を差し伸べてくれた。僕はその手を引いて、たつを抱き締めた。待ちに待った、温かい彼の身体を、ぎゅっと抱き締めた。
「みき、あいしてる」
たつも僕の小さい身体を強く抱き締めてくれる。密着した胸から、彼の温かさが伝わり、僕は思わず涙が溢れた。
「ぼくもあいしてるよ、たつ。だいすきだ」




