とうとうここまで来ちまったんだぜ
「いい事ゲビック...この密閉された状態をどんなに強い力が加わっても...維持し続けないと、この現象は起こらないのよ?」
「分かってるって嬢ちゃん。コイツなら強度、耐圧...両方問題ないぜ」
「そうやでセーやん♪パスパスの原理っての、ちゃんと出来てるから安心しぃや♪」「パスカルの原理ね」
それにしても...最近嬢ちゃんに頼まれるモンが理屈よりも製造工程に、かなり無茶が含まれるようになってきた。幸い魔導精霊核?ってのが色々作り方や温度、それらの計算だけでなく作業する上での時間調整すら教えてくれてるらしい(勿論一度作業を覚えちまえば、俺だって言われなくても分かるけどな)
「ゲビック、精霊魔導核よ」
どうやら声に出ちまってたようだ。
「けどよ嬢ちゃん、旋盤に鏡面磨き?ってのは誰がどうやって思い付いたんでぇ?」
「言ったでしょゲビック...乙女の秘密は、詮索しちゃ駄目なのよ?」
「セーやんの乙女ゴコロは普通やないね?」「放っといて!」
バレたついでに聞いてみたが、やっぱり煙に巻かれちまった。
正直あの【精霊魔導核】って奴すら、嬢ちゃんに色々聞いてる節がある。
詮索する気は毛頭ねぇが...ここ最近、特に緻密で精度の高い作業を要求されるものが増えてきた。
このまま、より難度の高い作業を要求されたら...
『否、そのような心配は必要ありません』「...!?マルヴェラ、何か言ったか?」
「は?耳遠ぉなったんか?乙女心なら気にしたらアカンで♪」
どうやら違ったようだぜ...だが
(今の声は...ひょっとして?)
後で分かったんだが...嬢ちゃんが俺の愛用してる道具のどれかを触ってる時に、精霊魔導核とやらが俺に話しかけたい時だけ...奴さんは出てくるらしいんだぜ。
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