その113
<ログインが正常に行われました>
「うし、今日も適度にやっていくか」
いつも通り6時ごろに目が覚めて、トイレや柔軟運動に歯磨き朝食とルーティン的に過ごした後でちょいと休憩した後に8時ぴったしでログインしてみた。勿論洗濯物やらも干してあるぜ?夏だからすぐに乾くんで、2~3時間やったらログアウトして回収するがよ…昨日もそんぐらいで乾いていたから設置業者の兄ちゃん達が来る少し前に回収しておいた。
「んで予想通り他の時間の鯖に移ることはできなかったな」
今の俺は個人クエストってのを受けている状態ってことなんだろう。そんな表示が出てきたことは一切ないんだが、ギルネットにシキルの嬢ちゃん…それに道具屋のリールにギルド員たちのあの騒ぎようを考えれば重要なことってのは嫌でもわかる。下手すりゃあ隠しクエストなのかもしれんが、報酬には期待してもいいのかねぇ。
「既にVIP会員カードを貰っているんで十分でもあるんだが、貰えるものは貰っておかないと損だしよ」
道具屋で思い出したが、手入れをしておいたロッドたちはちゃんと乾いたか確認せんと……ふむ、港町だってのに意外と部屋の湿度が高くないからか――この土壁みたいなのが理由かもしれんな――問題なく1日で乾いたようだ。一応伸ばしたりラインを出してみたりして水分が残っていないかの最終確認を行ってと。
「これなら今日も釣りが楽しめそうだ」
ま、できなければ出来なかったらでまた手釣りをすりゃいいだけなんだがよ…流石にもう磯での魔魚ファイトは御免だぞ?ありゃあスタミナのないハタが食ってきて、更に岩に擦れることなく切られなかったって言うなかなかの幸運で出来たことだからそう何度もできることじゃない。手に入った称号は船の上でだけ運が上がるから意味がねぇしなぁ…盥みたいなのでも買って港で使ってみるか?船の判定になるのかは知らんけど。
「おっと、んな下らないことを考えている場合じゃなかった」
道具たちの問題がないことが分かったんだから、早いとこ市場に向かわんと朝市を開始から楽しむっていう楽しみがなくなっちまう。あの客と従業員が若干ごった返す感じが悪くない熱気を生んで面白いんだ…まぁ、その熱気に押されて財布のひもが緩んじまうっていう弱点もあるが。
’おや、この時間からってことは朝市かい?’
部屋を出て階段を下りたら、宿の店主の奥さんが玄関の掃除を始めるところだった。流石こういう店の朝は早いな。
「そんなところだ。あと、乾かすのに使わせてもらった皿を返すぜ」
’はいよ~。それで、今日も泊っていくかい?’
「あー…そうだな。一泊頼むわ」
’んじゃあ800ミールだね。もし気にいったら連泊も検討しとくれよ…それなりに割引をさせてもらうからさ!’
「おう、もう少し滞在したら考えてみるわ」
そのためにはまた稼がんとなぁ……早いとこ自転車操業を解消せんと満足に買い物もできん。
現在の残金800ミールなり…まだまだバケツなどの購入品があるので金欠は続く!
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