勇者の勇気
「魔物が来ます!」
「そうか!」
勇者は勢いよく立ち上がった!が、
『うっ・・』
呻き声を漏らし、再び便器に腰掛ける・・
「勇者様!早く出て来て下さい!」
「ちょっと待ってくれ・・まだ出そうなんだ・・」
「出そうってウ○コの事?」
「うん、だから出れない」
「出れないって・・魔物の大軍が迫って来てますよ!」
「仕方ないだろ・・あぁ・・昼に食ったキノコがマズかったみたい・・」
「マズかったって、旨い旨いって、いっぱい食べてたじゃないですか!」
「旨くて食べ過ぎた・・って言うか、あれ毒キノコだな・・目眩がするし、幻覚も見える・・」
「そんなぁ~・・魔物と戦えるんですか?」
「ちょっと無理かも・・お前に任すわ・・」
「任すって・・無理ですよ、戦うなんて・・私は僧侶ですよ・・」
「僧侶でも・・死にたくなかったら・・戦うしかねぇだろ・・」
そう言って勇者は、トイレから出て来ない・・
「勇者様~・・まっ魔物が目の前に・・あぁ~・・もうダメだ~」
僧侶が死を覚悟して目を閉じた瞬間!勇者がトイレのドアを蹴破り飛び出した!
「どこだ!魔物は!」
僧侶は勇者の足元で身をすくめながら
「めっ目の前に~」
勇者には魔物の姿が見えない・・
「何処にも居ねぇじゃねぇか!」
「いるでしょ!目の前にいっぱい~」
「そう言えば・・お前も、あのキノコ食ってたな・・」
そう言いながら下半身丸出しで剣を構える勇者は、溜め息と共に僧侶の頭上でウ○コを漏らした・・
「ひぃ~出たぁ~っ!」
(終わり)




