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超短編集  作者: 正丸八光


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何でなん!

 俺は、焦りながらも(いら)つきハンドルを握っている。右折車が詰まって青信号でも前に進めないのだ・・ウ○コが出そうなのに!家まであと少し・・額に脂汗を滲ませ肛門を締め上げる!前の車がやんわり動き出したが黄色で止まり、悔しさにブレーキを踏んだ・・『くぅ~・・行ってくれよぉ~!』ここで渡れなかったのは痛い・・我慢の限界が近いのを感じながらも腰を浮かせて(こら)えるが赤信号が長い・・やっと進み出しても前の車が遅かった・・『頼むから、どいてくれぇ~!』願いが通じたのか左折して行く・・家まで約300メートル、事故らない事を願ってアクセルを踏み込んだ!『いけっ~!』もうカウントダウンが始まっている!家の前に付くと車庫入れもせず、道路に停めたまま車から飛び出すとウ○コも飛び出しそうになったが、グッと両足に力を込め、つま先立ちしながら尻の筋肉を持ち上げ、ポケットから鍵を取り出し素早く鍵穴に差し込んだ!ここで大事なのは、あと少しと思ってはいけない!焦らず気を緩めず急ぐのだ!玄関のドアを開けると、あと5メートル!トイレに近付けば近付くほど限界が迫る!もう1秒も無駄に出来ない!右手をドアノブ、左手でズボンのボタンを外して駆け込もうとした時「ハックション!」突然のくしゃみに動きがピタリと止まった・・くしゃみが出た拍子にウ○コも出てしまったのだ・・体の動きが止まってもウ○コの勢いは止まらない!モリモリっとパンツの中で盛り上がりパンツの下から溢れ出す!ズボンの中を(くだ)って行く感覚に思わず(すそ)を両手で掴み、被害を最小限に抑えたが、情けない自分に溜め息を漏らし・・何でなん・・


(終わり)





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