リアル
稚拙な文章ですが読んで頂けたら泣いて喜びます
「ハァッ!」
ザシュ……
『貪欲のマモン』は、断末魔の悲鳴を上げ地に倒れ伏せた。
「やった……のか?」
マモンの身体は、次第にキラキラとしたポリゴン片となり消滅していく。
その瞬間、プレイヤーたちの歓声が上がる。
中には涙を流しているものさえいる。
それほどの死線だったのだ。
その時だった、何処からともなく声が聴こえる。
『ありがとう、貴方たちの活躍で第5の門、グリードゲートは開きました。あと二つの門を開けば世界は救われます。異世界の住人である貴女方にばかり頼ってしまいますが……何卒よろしくお願いします』
「勝手な事ばかり言いやがって……」
そう言いながら悪態をついた男は、HN『ホーク』。
重厚な鎧に身を包み、巨大な盾と三又の矛を持っている。
「……だが、やっとここまで来たな」
溜め息を吐きながらそう呟く男はHN『シン』。
布製の服に身を包み、背中に弓矢を携えている。
「ああ、クリアは目の前だ……死んでいった奴等の為にも立ち止まる訳にはいかないな」
遠い目をしながら言葉を吐くのは『リューマ』。
竜を象った白銀の鎧と剣を装備している。
戦士たちは、満身創痍の出で立ちで目の前の門を開いた。
その瞬間、世界は眩いばかりの光に包まれた。
……また、代わり映えの無い日常が始まるんだ。
そして僕たちは、束の間の平和を楽しむんだ。
まるで夢幻の如く……
一体何番煎じのネタやら(汗)