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「食事されました?」
「この辺で良く飲まれるんですか?」
だいたいこんな会話から入るのだが、私は違う。
みんながする会話ではつまらないし、何人もの女の子から同じ質問を繰り返され、
お客様も疲れるので私の場合は、先に女の子がいれば、
「あ~分かるぅ!アレよね、あの例のやつね」
と、話の内容も分からないのに、さも知ってるふりをすると、お客様もノリ良く、
「そうだよ、あれだよアレ、好きな人にはたまんないよなぁ」
「そうなんですよねー、私も好きなんですよ実は」
「おぉ、気が合うねぇ」
「ですね!なんだか仲良くできそう、フフ」
「おお、仲間が出来て嬉しいよって、何の話だ?」
「良く分かんない、ギャハハ」
「お前、面白いな。指名するよ」
となる。
お互いなんの話をしているか全く分からないが、楽しんでくれるのだ。
一番先に着いたときは
「あ~ごめん!待った?」
と席につくとお客様は驚きながらも
「なんだかおもしろい奴がきたな」
「あらぁ、ごめんなさい、私ったらもう2時間も待たせて本当にごめんなさい」
と頭を下げると、お客様は
「そんなに待ってねぇよ、今来たとこだよ、面白いな、あはは」
と喜んでくれ、楽しく帰ってくださる。
だが他の子が真似をしても、そういうキャラを作らないと、
お客様には怒られてしまうのだ。
私も怒られたことはある。
「お前、お客を馬鹿にしてんのか!」
と。
その時は、
「テヘッ、テーブル間違えちゃった」
と笑って席を抜けるのが一番いいのだ。
そしてこれで怒るような人は正直、気難しい人と思われ女の子に嫌われる人が多い。
こういう何気ない会話でも楽しませることで、
トップを走れたのではないかと思っている。
人と同じことをするのが個性ではなく、人と違うことを考え実践するから、
個性になり、人の記憶に残るのではないだろうか。




