日英首脳会談3
陸軍参謀本部幕僚附(作戦課)参謀の瀬島龍三大佐は説明を始めた。
『瀬島龍三大佐の説明は次の通りだった。海軍連合艦隊の潜水艦により通商破壊戦を開始し、アメリカ合衆国の輸送交易路を封鎖したとしてもそれはアメリカ合衆国の資源供給を阻止出来ないのである。何しろ北米大陸の大部分を領有し太平洋と大西洋に挟まれていながら、大陸国・島国双方の特徴を兼ね備えていた。
広大な領土を誇る為に各種資源に加えて広大な農地もあり、資源・食料共に国内自給が可能だった。そして太平洋と大西洋に挟まれている為に、自然の障壁があり防衛に関しても優位になっていた。
その為に陸海軍は検討会議を続けこの時点では航続距離は25000キロ、6発エンジンという超巨大戦略爆撃機がまだ開発中であった事から、ハワイ諸島からのアメリカ合衆国全土への戦略爆撃が実行出来ない為に、海軍連合艦隊の潜水艦による通商破壊戦を実行しフランス共和国とオランダ王国への軍事援助を阻止し、アメリカ合衆国を北米大陸に孤立させる事が決定されたのだ。
大日本帝国の行動は徹底的であり海軍連合艦隊が保有する全ての潜水艦が通商破壊戦に投入され、ハワイ諸島真珠湾とイタリア王国の軍港ターラントに配備された。これにより通商破壊戦を行い全ての輸送船を逃さず撃沈し、アメリカ合衆国を孤立させるのが目標だった。例え海軍太平洋艦隊や大西洋艦隊が出撃して来たとしても、海軍連合艦隊機動艦隊と基地航空隊で阻止出来る自信があった。
そうしてアメリカ合衆国を孤立させている間に、6発機の超巨大戦略爆撃機を実用化させアメリカ合衆国本土への戦略爆撃を開始する。そして将来的には今後の戦略目標である、『アメリカ合衆国本土上陸作戦』『大英帝国奪還作戦』『ヨーロッパ上陸作戦』等という壮大な計画が可能になると、瀬島大佐は説明したのであった。』
小森菜子著
『帝國の聖戦回顧録』より一部抜粋
チャーチル首相以下大英帝国亡命政府首脳陣は、瀬島大佐の説明を聞いて驚いた。大日本帝国がそこまで壮大な計画を構想しているとは思わなかったのである。もちろん大英帝国本土奪還はチャーチル首相以下大英帝国亡命政府にとっても悲願であり、それに大日本帝国が協力してくれるのは有り難い事だった。
その為にチャーチル首相は立ち上がると山本総理兼海相以下、大日本帝国政府首脳陣に深く頭を下げたのであった、




