北アフリカ平定戦5
もはや惨状は明らかだった。陸軍の責任者である大英帝国陸軍北アフリカ方面軍司令官のバーナードモントゴメリー大将が指揮する、北アフリカ戦線の連合軍陸軍兵力であるオーストラリア陸軍10個師団、ニュージーランド陸軍8個師団、トルコ陸軍7個師団、イラン陸軍10個師団、大英帝国陸軍20個師団は前進し続けた。
それを海軍の責任者である大日本帝国海軍第7機動艦隊司令長官の角田覚治大将が指揮する第7〜第9機動艦隊が圧倒的な制空権による対地攻撃を行っていたのだ。
大規模な軍事援助を行っており北アフリカに展開する連合軍は全て大日本帝国製兵器で統一されており、その快進撃を止めるものは存在しなかった。アメリカ合衆国陸軍の第1機甲軍団のジョージパットン中将は、全部隊に撤退を命令していたが大日本帝国海軍連合艦隊機動艦隊が制空権を握っており、それは限りなく不可能であった。
その為に撤退を続けるアメリカ合衆国陸軍第1機甲軍団は、悪く言えばただの射撃訓練の標的であった。こうしてパットン中将はこれ以上は撤退は続けられず、部隊の被害を抑える為にも降伏する事を決断したのである。そして全部隊に停止を命令し、早急に白旗を掲げるように命令した。
パットン中将指揮のアメリカ合衆国陸軍第1機甲軍団が停止した事は、対地攻撃を行っていた連合艦隊機動艦隊の航空隊がまず気付いた。この状況で停止する事は自殺行為であり、そうでないとするなら降伏する可能性があると判断し航空隊の隊長は攻撃を中止させた。
そして艦隊にアメリカ合衆国陸軍が停止した事を報告したのである。それを聞いた角田司令長官は全部隊に攻撃中止を命令し、陸軍部隊の責任者であるモントゴメリー司令官に報告した。
連絡を受けたモントゴメリー司令官も指揮下の連合軍陸軍部隊に対して攻撃中止を命令した。そして警戒しながら前進を続けると、アメリカ合衆国陸軍部隊から白旗を掲げた軍使が接近して来たのである。対応した大英帝国陸軍の歩兵部隊はその軍使が、アメリカ合衆国陸軍第1機甲軍団のパットン中将本人だということに驚いた。
慌てて大英帝国陸軍歩兵部隊は、パットン中将をモントゴメリー司令官のもとに案内したのである。北アフリカを部隊に戦いを繰り広げた2人は対面すると、敬礼を交わした。敵味方をこえて、戦い続けた戦士として敬意を評したのである。こうして北アフリカから銃声は消えたのであった。




