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帝國連合艦隊〜史上最大の空母艦隊出撃!!〜  作者: 007


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合同会議5

1943年6月8日、大日本帝国帝都東京首相官邸で陸海軍合同戦闘評価会議が開催された。空気は過去一番重たかった。山本総理兼海相と東條陸相は沈痛な面持ちであり、陸海軍の各参加者達も表情は暗かった。何せ海軍連合艦隊は第3機動艦隊を、陸軍もハワイ諸島占領用の1個師団をそれぞれ丸々失ったのである。開戦以来陸海軍共に過去最大規模の被害だった。陸軍は1個師団を失った事により衝撃が大きかったが、なんと言っても海軍連合艦隊は第3機動艦隊を全て失ったのである。

正規空母扶桑級4隻を筆頭に重巡洋艦・軽巡洋艦・駆逐艦全てが、アメリカ合衆国海軍空母航空隊により撃沈されたのだ。この被害は海軍連合艦隊に衝撃を与えた。航空機の性能に自信をもっていたが、まさかの完全敗北となった。第3機動艦隊との通信が途絶するという異変はあったが、それが艦隊全てが撃沈されるとは想像もしていなかったのである。

ミッドウェー島とジョンストン島から陸海軍航空隊が飛び立ち、周辺海域を隈無く捜索したが第3機動艦隊は発見出来なかった。その代わりにアメリカ合衆国海軍の艦隊を発見し、連合艦隊司令部は第3機動艦隊が完全敗北により全滅したと判断した。そしてミッドウェー島とジョンストン島の陸海軍航空隊に対して、攻撃命令が下された。その命令を受けて攻撃が開始されたが、ウィリアムハルゼー大将は自らの率いる第3艦隊第38任務部隊全艦に撤収命令を出したのだ。

それを受けて第38任務部隊は西海岸への撤収を開始し、更には万が一の空襲に備えて直掩機を展開させていた。撤収と直掩機の展開により、大日本帝国陸海軍航空隊は航続距離が足りずに攻撃は不発に終わってしまった。その為に一方的な敗北を喫する事になってしまったのである。それが陸海軍合同戦闘評価会議が開催されても、空気が重い理由だった。

そんな重苦しい空気の中で、山本総理兼海相は開催の挨拶を始めた。山本総理兼海相は今回の敗北の責任は全てに於いて、海軍にあるとして東條陸相以下陸軍に対して謝罪を行った。それはまずは永野修身軍令部総長の判断により、作戦投入兵力が第3機動艦隊のみになってしまい、それを自身も危惧しながらも了承してしまった事が最大の原因だと語った。

そして永野修身軍令部総長は責任を取って辞任し、新たな軍令部総長には嶋田繁太郎大将を任命したと説明したのである。そこまで言われると東條陸相以下陸軍側も、納得する事にした。なんと言っても大日本帝国の存亡を賭けた大戦争の最中である。ある程度の被害は仕方ない事だった。東條陸相は山本総理兼海相に、これ以上過ぎたことを言っても仕方無いとして、新たな作戦を話し合う事にしましょう、と語ったのである。

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