ポー平原戦車戦2
ポー平原に進出した大日本帝国陸海軍航空隊は、総数1200機に及んだ。何せイタリア王国には大日本帝国海軍航空隊の第10・第11航空艦隊と大日本帝国陸軍航空隊の第3・第4飛行師団が展開していたのである。大日本帝国海軍航空隊の航空艦隊と大日本帝国陸軍航空隊の飛行師団は、2個航空隊を有する部隊になっている。1個航空隊は400機編成である為に、大日本帝国陸海軍の航空隊は3200機にも及ぶ大規模な数を誇ったのである。イタリア王国にとっては頼もしい限りの援軍であった。何せイタリア王国空軍の保有機数に匹敵する規模を誇っていたからだ。
装備する機体も強力であり、海軍航空隊は局地戦闘機紫電とジェット戦闘機烈風二型・重陸上攻撃機深山・各種支援機となり、陸軍航空隊は二式戦闘機鍾馗とジェット戦闘機火龍二型・重爆撃機連山・各種支援機がそれぞれ配備されていた。そしてポー平原にその機体が一様に飛来したのである。
フランス共和国陸軍とオランダ王国陸軍にとっては、絶望的な光景だった。大日本帝国陸海軍航空隊の誇る四発爆撃機の重陸上攻撃機深山と重爆撃機連山が、護衛機を伴い大挙押し寄せて来たのである。重陸上攻撃機深山と重爆撃機連山はイタリア王国内での短距離飛行である為に、爆弾搭載量7トンの最大搭載量で出撃していた。戦略爆撃機の戦術的運用であるが、効果は絶大であった。局地戦闘機紫電・ジェット戦闘機烈風二型・二式戦闘機鍾馗・ジェット戦闘機火龍二型が万全の護衛態勢をとっており、ポー平原上空の制空権は完全に大日本帝国陸海軍航空隊が掌握していた。
その万全の態勢のなかで重陸上攻撃機深山と重爆撃機連山はフランス共和国陸軍とオランダ王国陸軍が展開する上空に飛来すると、その機体に搭載する7トンの爆弾を投下していった。恐るべき爆弾量であり、地上は地獄絵図となった。壮絶なる光景が広がり、フランス共和国陸軍とオランダ王国陸軍は甚大なる被害を被った。
重陸上攻撃機深山と重爆撃機連山の爆撃が終わると、地上は爆散した車輌と丸焦げの死体が散乱していた。そこに護衛機の局地戦闘機紫電・ジェット戦闘機烈風二型・二式戦闘機鍾馗・ジェット戦闘機火龍二型が低空飛行を行い、地上に対して機銃掃射を開始した。それは生き残りの地上部隊を根絶やしにする為の、徹底的な攻撃であった。もはや逃げる事も反撃する事も叶わず、フランス共和国陸軍とオランダ王国陸軍の残存兵は撃ち抜かれていった。
そこにようやくフランス共和国陸軍航空隊が飛来したが、それは即座に局地戦闘機紫電・ジェット戦闘機烈風二型・二式戦闘機鍾馗・ジェット戦闘機火龍二型の戦闘機隊に撃墜された。ポー平原での戦闘は大日本帝国とイタリア王国の勝利に終わったのである。




