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第11話 新たな仲間

 そんな訳で時間も飛んで、授業も真面目に受け終わって次の部活動の始まり時。

 今日から本格的に練習が始まる! 授業中もどんな練習するのか想像したらウズウズして集中できなかったし今か今かとずっと待ってた。帰りのSHRが終わったら飛べそうになるぐらい足が軽くなっちゃった。


「あれ? 誰か来てる?」

「ほんとね、それにあれって中等部の制服じゃない? 二人の知り合い?」


 玄関広間には先に来ていたコーチ以外にもう一人いることに気付いた。菫ちゃんの言う通りあれは中等部の制服。思わずセイラちゃん達に視線を向けると──


「いえ、知らないデス」

「……あっ、もしかして──!」


 向日葵ちゃんの知ってる子みたいだけど友達って雰囲気じゃなさそう。

 そんな子だけどこっちに気付くと笑顔で手を振ってくれる。


「あっ来た来た! こんちわーっす!」

「こ、こんにちわ」


 すごい気さくに声をかけてくれたけど──だ、誰だろう? それにこの学園じゃ珍しいギャルだ! 制服の着こなし方にアクセサリー、スカートにしてもギリギリを攻めてる! 注意されないライン瀬戸際の色合いとデザインだ!

 厳しい先生に見つかったら確実に注意されてるはずなのにギャルを維持できてる。

 これだけでも只者じゃないのが伝わってくる。


「ウチ、今日からワープリ部に入部することになった中等部二年、野茨(のいばら)鈴花(すずか)でっす! 昨日見学させてもらったんですけど面白そうだなって思って入部することにしました!」

「「ええっ!?」」


 今までどれだけ部員を募集していても全く来てくれなかったのに、こんな瀬戸際の状況で新入部員がやってくるなんて予想外過ぎて本当に驚いた。

 私以上に向日葵ちゃんが驚いてる気がする。同じ学年の子が急に入ってきたから余計にそう思っているのかも?


「もう入部届けも受理されて今日から正式に白華ワープリ部の部員になっているらしい。蘭香は知っていたか?」

「私も今知りました!」

「今日の朝学園長に届けました!」


 は、話が早い……! それに見学もしてた!? 何時の間に!? とにかく渡りに船な嬉しい状況。でも、冷静に考えたら「待った」が入る。だって──


「コ、コーチ! ちょっとこっちに!」

「お、おう?」


 急いでコーチの腕を掴んで二階へ移動する。二人っきりになったのを確認して話を始める。


「あの子は廃部の可能性は知っているんですか?」

「いや、一切話題に出ていないから知らないはずだ。俺も言いふらしてないし皆もそうだろ?」

「もちろんです! ……話した方がいいのかな? でも知ったらすぐ辞めたりしませんか?」

「……そうだな。後で知らなかったなんて言われて裏切るぐらいなら誠実に伝えた方がいい。その結果がどうであれ、練習も厳しくしていくつもりだし覚悟が無い人を巻き込む訳にはいかない」


 コーチの言葉に賛成して頷く。廃部がかかっている練習試合で戦えなんて言われて戦えるとは到底思えない。新人にとんでもない重荷を持たせることになっちゃう。

 何より真剣さがどうしても溝になって孤立しちゃうかもしれない。

 せっかくの五人目だけどしょうがない。

 もったいないがどうしても心に残って足取りが重くなりつつ階段を下りていく。


「野茨さん、ワープリ部へ入部を決めてくれたことはとても嬉しいけれど、最悪来月のゴールデンウィーク最終日に廃部が決まりかねない状況です。さらに入部したらこれ以上メンバーが増えない限り確実にレギュラーで戦ってもらうことにもなります。それでも入部いたしますか?」


 コーチの丁寧な言葉に彼女は──


「ウケる。学園長と同じこと言ってるじゃん!」

「え!?」「え?」


 ケラケラとしてる。

 私達の心配なんて全く関係ない明るい声。


「提出した時に「来月廃部になる可能性があります」って警告してくれたんだよね。驚いちゃったけどそれ聞いたら逆に燃えてきちゃってさ──あ、モチロン他の人には言ってないから安心していーよ」

「知っていたのか……」

「モチのロン! とゆーわけで長い付き合いになるようにがんばるんでヨロシクお願いしま~す!」


 嬉しさとか驚きとか色々あるけど、同時に物好きだなって想いも一緒に出てきた。

 でもちょっと不安もある。状況をわかっててここに来ているのに凄い軽い気がする。

 それでも──


「これで五人揃ったってことだよね!? 鈴花ちゃんって呼ぶけど、もしかして経験者?」

「カンペキに初めて! なので色々教えてください!」

「という訳だ。せっかくだからついでに俺にも備品の位置とか色々教えてくれ。ワープリの説明とか戦術とかは俺が教えられるけど、ここの設備については俺は赤ちゃんも良い所だからな」


 という訳で──

 コーチと鈴花ちゃんのために説明をすることになりました。


「まず初めにここ『UCIルーム』が私達の活動場所で基本的にここ以外でワープリ活動はしないんだ」

「UCIエネルギーを使う競技だから、フィールドの形成だったりエネルギーの補充がここでないとできないからだよね?」

「う、うん。詳しいね」

「とーぜん調べてきたっしょ! じゃなかった、勉強してきました!」


 体育館と同等以上の広さを持っているけど基本的にワープリ以外で利用することはない。体育の授業でもここを使うことも無かった気がする。


「続いて、今立ってる玄関広間、入る時は靴の履き替えはしっかりね。更衣室はあそこ、トイレはここで女子トイレだけだからコーチは校舎にあるトイレを使ってくださいね」

「だろうな」

「Oh、ワタシ達が使って無い時ならいいんじゃないデスか?」

「いや、あたし達が良くっても他の生徒にバレたら覗きとか色々言われるでしょ?」

「余計な気を使わなくてもいい。校舎までそんなに距離があるわけでもないしな」

「確か……男子トイレって学食か職員室近くにしかありませんでしたよね?」


 中高一貫の女子学園だからしょうがないけどね。一応男性用の更衣室もあったりするらしいけどどこにあるんだろう?


「じゃあ次は更衣室の案内だよ」

「おお、広い! ワープリ部の設備が凄いって聞いたことはあったけどこんなになんて!」

「コーチも入ってください、この中に予備のスーツとかトイもしまってるので案内します」

「では失礼する……おお、銭湯にあるような鏡面台がある……! ロッカーも……かなり数あるな30人位は平気で使えるんじゃないか? しかもエアコン完備で豪華すぎだろ……」


 並んでいるロッカーは縦長で大体コーチの肩ぐらいまでの高さまであって。屋根部分を長物トイ置き場に利用しています。

 それが三列、一列にロッカーを背中合わせでくっつけてるから6×2の12で、うん36人分はある。全部埋まったとしても全員着替えられる広さがある。


「まあ、強者共の夢の跡と言いますか……皆好きな所を使ってます」

「ワタシはここデース! 近いのがJusticeデース!」


 出入口から一番近いロッカーがセイラちゃんのロッカー。

 私は流石にドア開けたらすぐに肌を見られるのは避けたいから一番手前の反対側のロッカーを使ってる、ロッカーが盾にもなってくれるから安心。菫ちゃんは私の隣。


「それと更衣室の奥はシャワー室に繋がっています」

「凄いな……って冷蔵庫に洗濯機まで置いてあるのか!? ドラム式で二台も!? おいおい至れり尽くせりじゃないか……」

「先輩達が言うには全盛期の時にかなりワガママが出来たみたいでかなり予算も降りて改築してくれたみたいです」


 こうして案内していると三年連続月光祭優勝は相当な偉業だって設備から伝わってくる。沢山の人の期待とかがこれを作り上げたんだと。

 洗濯機にはスーツ専用と普通用の二台があって、スーツ専用には『スーツ専用』の札がペタリと貼ってある。 

 後はタオルを忘れても問題ないぐらい折り畳まれたタオルが塔になって積み重なってる。一番下って最後に使われたの何時だっけ……?


「使ってない奥のロッカーにクリーニング済みで保管している白華のスーツだったり余ってるトイがまとめてます。鈴花ちゃんの身長やサイズ的に私と同じ位でいいかな? あったあった──という訳でコーチは一旦出てください、着替えるので」

「了解した。その前に幾つかトイを持っていくな設定をしっかりしておきたいから」

「はい、ここに……っ!?」


 ゆっくり開けて中を見た瞬間──反射的に体が動いてバタンと音を鳴らしてしまった。


「うおっ!? 急に閉めてどうした?」

「い、いえここにはありませんでしたこ、こっちかな……?」


 ビ、ビックリした。まさか誰かの下着が入りっぱなしになっていたなんて……!? 予備とかじゃなさそうだし先輩達の忘れ物!? えっ、だとしたら何時から? でも、コーチには気付かれて無さそうで良かったぁ……!

 とにかく乱雑に保管してあったトイ達を渡してコーチには一度戻ってもらうことにした。


「昨日も見てたけど白くてカッコいいなぁ。ウチコレお気にになりました!」

「そういえば見学してたって言ってたけどどこで?」

「え? 二階の観客席です、コーチの人が入った後、コッソリ入ってスリッパ履いてバレないように靴だけ持って二階に上がって見てました」

「全然気付きませんでした……」

「完全に意識の外だったわ、見に来る人基本いないしあたし達も行かないもんね」


 まさに灯台下暗しで感心しちゃう。

 玄関広間には二階に上がる階段もあって、そこを上がるとフィールドを一望できる観客席がある。紫さんの頃は毎日のように見学者が集まっていたなんて話があったけど今はもう……清掃業者の人がたまに掃除に入るぐらいだもんなぁ。

 ──あれ……? じゃあもしかしなくても私が走って逃げ出したところも見てたってことだよね……?

 うわ、恥ずかし!? あれ見ても入部決めてるんだからよっぽどだよ鈴花ちゃん!? 


「早速着替え着替えっと──」


 昨日の醜態を思い出して思わず悶えちゃった。

 視線を戻すと鼻歌交じりに服を脱いでいく鈴花ちゃん。だけどブラとショーツだけになってそこからワープリスーツを着込もうとして──


「わっ!? 下着にまでならなくてもいいんだよ! インナー上だったり体操服の上に着込むのでも平気!」

「えっそうなの? でもなんか着ぶくれしそうだし暑くない?」

「丈夫で通気性が良くて透けにくい素材でできてるから以外と平気なのよ。でも汗かいたりすると流石に問題あるから中に着といた方がいいわ。それにあんたもセイラみたいにスタイル悪くないんだし隠す意味もあるでしょ?」

「なるほど……そういう先輩も出るとこ出ててスタイルいいですよね?」

「なっ──! あんたねぇ……!」

「ま、まあまあ、菫ちゃん落ち着いて──」

「あれ? 何か気にしていたならすみません」

「まぁ……あたしは心が広いから別に気にしてないわ……」


 菫ちゃんは身長と体型を気にしてるからスタイルの話になると過敏に反応するんだよね。だからあんまり話題にあげたりしたらダメ。白華に来てからはからかわれることは無くなって落ち着けてる。 今は大分慣れてきたけど前は水着もダメだったし私以外の人と一緒にシャワー室使うの嫌がってたもんなぁ。


「ちなみにワタシは上をアクティブ一枚にしてマス。動きやすさと涼しさ的に丁度イイデス」


 セイラちゃんは女の子同士だから羞恥心を感じないのか上脱いでスーツ羽織って見せ付けてる……コーチの目の前でやらないかちょっと心配。こういう面では菫ちゃんとは本当に正反対、自信の塊なのかもね。


「おお! ここだとそういうお洒落も可能なんだ……! ウチもそれ真似しようかな。ちなみに下は?」

「秋冬はレギンスでこの時期だとハーフデスネ。下は大体みんな似た感じデスカネ?」

「そうだねどうしても動き回るから伸縮性のあるピッタリ目が丁度いいんだ」

「なるほど……」

「後シューズに関しては体育館シューズでも良いよ。私と菫ちゃんは専用のを使ってるけどまずは履き慣れた物で動いた方がいいから──」


 一つ一つのことを真剣な表情で見聞きしてくれる。まるで一度で全部を覚えきるみたいな貪欲さもどうしてだか感じちゃう。

 色々アドバイスをしながら鈴花ちゃんが着替えるのに合わせて私達もスーツに着替える。


「最後に髪をまとめといた方がいいんだけど、鈴鹿ちゃんはサイドにまとめてるから平気だね」


 私はお団子、菫ちゃんはおさげ、向日葵ちゃんとセイラちゃんはポニテ。普段からこの髪型なのは私と菫ちゃんとセイラちゃん。向日葵ちゃんはサラッとしたミドルを鏡の前で結んで準備を整える。


「おお……! これが戦装束! 着ているだけでアガッてくる!」


 これで練習準備はOK──玄関広間に出てバトルフィールドのスライドドアを開ければ練習開始!


「練習場の設定は完了済みだ、それとバッテリーの設定も終わってる。装着もしっかり教えるんだぞ」

「バッテリー? これが?」 


 コーチから渡されるウェストポーチみたいな器具こそが『UCIバッテリー』ワープリを行うのに必須の装備品。これが無いとゲームはできないというより成立しなくなる。


「このUCIバッテリーがゲームをするのに必須なんだよ。UCIエネルギーをトイに送ったり、ダウン判定だったり、攻撃を受けても守ってくれるバリアを展開してくれてるんだ」

「へぇ~多機能! あ、ジャケットの穴はバッテリーのベルトを通すためだったんだ」


 ベルトを通して背中側にバッテリーが来るようにしてキュッと閉めて装着完了。


「さて、スーツの機能に関しては案ずるより産むが易しだな──」


 コーチがそう言うと──何の脈絡も無く流れるようにハンドガン(ペガサス)を鈴花ちゃんに向けて、私達が声を出す間もなく発砲した。

 小さな発砲音が響き、鈴花ちゃんは当然反応しきれず直撃しスーツが黒く染まる。


「うわっ!? 黒く……あれ? あれ、全然痛くない? デコピン程度?」


 驚いた表情で直撃したお腹を撫でている鈴花ちゃん。それにすぐに興味深そうに直撃して変色した部分を指先で撫でている。

 パニックを起こして無くて良かったけど……!


「コーチ!! 危ないことしないでください!」

「とはいえ体験するのが一番早く学べる。トイの弾丸には殺傷能力はほぼない。バリアを展開していない状況でも服の上からなら怪我の心配は無い。ただ皮膚に当たると多少痛い、目に当たると失明の危険性もあるからゴーグル等の目を保護する装備は必須だ」

「そうね……ちなみにこれぐらい撃っても平気だから」


 菫ちゃんが淡々とグリフォンを構えて狙いをコーチに定めて。

 引き金を引いた──


「ぐああああああああああっ!?」


 連射音と共にコーチの悲鳴が上がる。

 見た目だけならハチの巣っだけど、実際には大したことない、グリフォンでも銭湯の打たせ湯ぐらいの衝撃。射程距離ギリギリだと当たったのがわからないぐらいの衝撃にもなる。


「そ、それでもスナイパー系が直撃すると悶絶することもあるらしいので……決められた状況下以外での使用は禁止されているんです」

「それでこの汚れって落ちるん? それに何かめっちゃ硬くなってない? ダイタランシー的な?」

「その黒い状態はダメージを示しているわ。詳しいことは後回しだけど今はこうね──」


 バッテリーにある隠されたスイッチを弄ると元の真っ白なスーツに戻る。その変化に鈴花ちゃんは驚いてさっきまで黒かった部分を興味深そうにさわってる。


「おお!? 洗濯機能? 一体どうなってるの?」

「リセット機能だね。これを押すと受けたダメージが消えてすぐに動けるようになるの、もちろんバトル中に押すことは反則になるよ」

「……なるほど、コーチの服は色が変わったりしてないからバッテリーとスーツの機能でこうなってるんだ。さっきは一部分だけだったけどスーツ全部が真っ黒になるとガチガチで拘束されるみたいに動けなくなる。復活して参加することはできないってこと?」

「うん、正解。ちなみにそれをダウン状態って言うんだ」


 ちょっと驚いた。

 勉強はしてきたかもしれないけどすぐにここまで理解できるなんて凄い。それにこのダウン機能があるからゾンビ行為はできない。


「じゃあ次だね、このバッテリーにはケーブルがあってね、これをトイと接続することでUCIエネルギーを補充できるようになるんだ」

「丁度弾切れになったこれで試すといいわ」


 コーチを打ち抜いて満足した菫ちゃんがグリフォンを渡す。ちなみにコーチは横になって倒れてる。まあ説明のためとはいえ急に撃つのは良くないことだもんね。


「え~と、ケーブルを伸ばして、プラグを刺す場所はここかな?」


 プラグには小さく細かい穴が沢山あって、バッテリーからコードを伝いその小さな穴達からエネルギーがトイに入っていく仕組み。


「その後リロード動作をすれば装填されるよ。グリフォンならトリガーの少し前にボタンがあるからそこを押して」

「ここか──わっ! なんかシューって音がしてる!?」


 実際の銃とかだったらマガジンの交換らしいけど、これはトイだからプラグを挿してボタンを押すだけでOK。お手軽だし全てのトイでプラグは共通しているからトイ毎に変える必要もない。


「グリフォンなら約5秒で装填が終わる。その間は弾が残っていたとしてもトリガーを引いても弾は発射されない。基本的にバトル中は挿しっぱなしになるから構造上も相まってその部分は傷みやすい。壊れたとしても気にしなくていい、部品交換ですぐに直せる」


 あっ、復活した。


「そういえばさっきゴーグルって言ってたけど、皆普通にメガネみたいなのかけてない? もっとこうスキーで使うようなのとかじゃないといけないんじゃないの?」

「実はそこまで厳しくないのよ、目を保護するメガネ的なのは必須だけどバトル中は頭部を覆うバリアが張られてるの」

「ええ!? 昨日見てたけどそれっぽいの全然見えなかったし!?」

「透明だからな。バリアはヘッドショット判定を測るためでもあるんだ」

「ひょえ~思ったより安全に配慮されてる……!」


 感心した様子で菫ちゃんの頭に手を伸ばしてバリアを確かめてる。手は触れていないけど菫ちゃんはあんまり良い顔してない、多分子供扱いされてるみたいに感じてるんだと思う。

 我慢できなくなったのか手を振り払っちゃった。


「だから重要なのはゴーグルというよりこのヘッドギア。これ自体が頭部にバリアを張る装置でもあるの、それに蘭香のメガネもよく見てみなさい耳の所に補聴器みたいなのがあるでしょ、それが装置。目を保護できるものと、バリアを発生させる装置の二つさえ揃っていれば何でもいいの」

「へぇ~、オシャレの自由度もあるなんてイイ!」

「私はイヤーカフ型だけどヘッドギア型も種類が豊富だよ。先輩達が残していった物も結構あるし」


 私は紫さんがこの型を使っていたからそれに倣っているんだけどね。メガネも似た奴を選んじゃった。


「オシャレをするのはまた今度ということで今日のところはこのカチューシャ型にメガネで我慢してもらおう」

「しゃーなし。そしてこれで完成?」

「うん。これでゲームができるけど。その前に──」


 そうそう、大事なことがあるよね。バトルをする上で絶対に外せないアレが──

本作を読んでいただきありがとうございます!

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