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オウカの気持ち

「うそだもん!」


 オウカはそういうと部屋から飛び出して行ってしまった。


「あらあら」


 ジョゼはそんなオウカを追いかける。


「それは、本当なの?」


 ルイは今聞いた話を確認する。


「じ、事実です」


 ジンは今日あったことを話すと、オウカは部屋から飛び出して行ってしまったのだ。


「あらまぁ、全く変なところは似ちゃったのね〜」


 ルイがおっとりとそう言うがジンにはなんのことだかわからない。


「お母さんもちょっとジンちゃんが早すぎる親離れに寂しいけれど、オウカちゃんはもっとお兄ちゃん大好きっ子だからね〜」


 オウカが出て行った扉を見つめて言うルイ、ジンはどうすればいいかわからずにルイにその答えを求める。


「どうすればいいかな?」


「そうね〜、ジンちゃんの気持ちをそのまま伝えればいいと思うわ、オウカちゃんは賢いからちゃんとわかってくれると思うし」


 ルイはオウカの気持ちが家族愛から少し逸脱している事はわかってはいたがそう言う他なかった。


「俺の気持ち」


「ええ、ジンちゃんちょっとこちらにいらっしゃい」

 

 ジンはルイに手招きされて長椅子の隣に座る。


「いい?ジンちゃん、私はねずっと貴方の味方なの」


「急にどうしたの?」


「ふふふ、それとね母親っていうのはジンちゃんが思ってるよりずっと偉大なのよ」


「???」


 ジンはルイが何故こんな事を言うのか分からず頭にはてなマークを量産させる。


「ジンちゃん大丈夫、貴方が世間から何と言われても私もあの人もリュウキちゃんもジャスもジョゼもそして、オウカも貴方を嫌いになったりなんかしないわ」


「母上」


 ジンは自分の心の底を見透かすルイに、これはどうあっても勝てないと思うと同時に心から湧き上がる気持ちが涙として出てしまった。

 ジンは少しだけ静かに涙を流すと目元を拭う。


「俺、オウカと話して来るよ」


「ええ、行ってらっしゃい」


 ジンはオウカを追いかけるために立ち上がりオウカの寝室へと向かう。

 オウカは部屋に閉じこもってしまったらしく部屋の前でジョゼが困ってしまっていた。


「ジョゼ」


「坊っちゃま、すみません何を言っても出てくる気配がなくて」


「いや、いいんだ。ちょっと二人にさせてもらってもいいかな?」


 ジンの頼みにジョゼはわかりましたとジンが来た道を戻って行った。


「オウカ」


 ジンがオウカの部屋の扉に向かって話かける。


「オウカ、ちゃんと話がしたいんだ、入れてくれないかい?」


 ジンがそう言うとドアがゆっくりと開き、オウカがしゃくりあげながら部屋に通してくれたのだった。

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