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覚悟を持って

お待たせしました、続きです!


ヒロインが全く登場しませんが出てきはするのでもうしばらくお付き合いください。

 ルイの説得は困難を極めた。

 ジンは長い間帰ってこなかったのも一つの原因だが一番の原因はジンが騎士団に入れば家にあまりいられなくなるそしてリュウキも帰ってこないとなればルイは寂しくて死んでしまう自信があったからだ。

 だがなんとかわかってくれた。

 ルイも元は騎士である、上を目指す者の想いがどんなものなのか少しは理解できていた、ただリュウキが修行に行って会えなくなってしまう、それは悲しいと思うのが親心である。

 ルイが許可をだしてから話はすぐに進んだ、ジンとジゲンの知り合いで烈刃流の師範が今日到着する予定だった。


「全く奴はフットワークが軽いな」


「師匠だったらお前が来いって言うだろうね」


 ジンとジゲンは知り合いなため気の抜けた感じで話をしているがリュウキはそれどころではなかった、今からくる烈刃流師範の名前を聞いて落ち着くなんて無理だったからだ。

 烈刃流師範代デイダラ、西の大国でベータルとも友好のあるホイル王国で少しの間騎士に剣を教えていたが短い期間にもかかわらずその卓越した剣技は世界に轟いた。史記には戦争などには参加はしないが一人で一軍隊ともやりあえるのではないかと言われるほどであった。


「リュウキそんなに緊張しなくても大丈夫だよ、気さくでいい人さ」


「そうだな、ノリが軽いのがたまに傷ではあるがな」


「親父殿それは失礼じゃない?」


 ジンとジゲンは冗談まじりに言うがそんな冗談で平静が保てるほどリュウキの肝は太くはなかった。

 リュウキが黙って高鳴る鼓動を落ち着かせようと躍起になってると扉をノックする音が聞こえた。


「旦那様、デイダラ様とテンゼン様が到着なさいました」


「わかったすぐに行く。さ、行くか」


 軽い調子でいうジゲンとすぐに席から立ったジン、リュウキはさっきよりも早く脈打つ鼓動と共に席を立つのだった。


 ジン達が客間の前に着くとジゲンが「入るぞ」と言って部屋に入っていきそれに続いてジンも部屋に入っていく、リュウキは一つ深呼吸をしてから部屋に入った。

 リュウキが部屋に入ると、眼帯をした糸目で白髪の青年と金髪で優しそうな青年が席に座っていた。

 青年は席から立つとジゲンに頭を下げる。


「お久しぶりです、ジゲンさま」


「ああ、久しいなテンゼン。そんな畏まらなくてもいいんだぞ?」


「そうだよテンゼン、俺っちと旦那は兄弟みたいなもんだからな俺の弟子もジゲンさんの友達ってことさ」


 礼儀正しく礼をするテンゼンと呼ばれた青年とは対照的に眼帯をつけた青年の男性はケラケラと笑う。


「デイダラ、貴様は少しテンゼンを見習え、人と会ったら挨拶をするのは常識だろう」


 ジゲンは気にした風もなく建前的にデイダラに苦言を呈す。


「おいおい、旦那俺っちに常識を求めるのはナンセンスだぜ?」


 そんな会話を聞いていたリュウキは衝撃を受けた。

 デイダラが想像より数倍若かったからである。


「やぁ、ジン久しぶりだね強くなったかい?」


「お久しぶりです、デイダラさん。前よりは、ですかね」


「それはいいね、後でテンゼンとやってみるといいよ」


 デイダラはニコニコと笑いながら言う。


「テンゼンさんもひさしぶです」


「久しぶりですね、ジン。毎度ながらうちの師匠が申し訳ない」


「いや、これこそがデイダラさんだよ」


「そうだろうそうだろう、いやぁ流石はジン君わかってらっしゃる。所で今日の要件は後ろの子かい?」


 ニコニコとしていた雰囲気からすっと場の空気が引き締まるのを感じてリュウキが姿勢を正す。


「ああ、わしの息子だ。お前に修行をつけてもらおうとおもってな」


「俺っちに修行をね」


 デイダラは糸目を薄く開いてリュウキをじっと見つめる。

 リュウキは目を逸らすことなくデイダラを見返した。


「うんうん、なるほどね」


 デイダラは軽い口調で頷くが空気はさらに緊張していく、常人なら立っていることすらできない威圧感である。   

 そんな空気が一瞬で晴れると笑いながらデイダラが言う。


「わかった!預からせてもらうよ」


 デイダラは軽い口調でそういうとリュウキのところまで歩いていき顔をグッと近づける。


「今日から君に剣を教える、デイダラだよ?よろしくね?」


「えっと、試験は」


 話の流れについていけずにいたリュウキがなんとか声を絞り出す。


「必要ないよ、旦那のお願いは俺っち無下にはできないし、それにね」


 デイダラは少し間を開けるとニコっと笑って言う。


「あの空気でよく目を逸らさなかったね、その覚悟やよし。俺っちに任せな才能があろうがなかろうが関係ない、一人前以上に俺っちがしてあげるよ」


 デイダラは優しくリュウキの頭を撫でる。


「さて、それじゃまず君の名前教えてくれないかい?」


 そういえば名前さえ名乗っていなかったとリュウキが息を吸い込んだ。


「リュウキです!」


「そうか、リュウ君かよろしく」


 ニコニコと笑うデイダラにリュウキは引き攣った笑いを浮かべるのだった。

読んで頂きありがとうございます!


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― 新着の感想 ―
[良い点] 濃いの出てきた。 [気になる点] 常人まら→なら、立っていることすらできない威圧感である
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