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晩酌

明後日登校できたらいいなぁ

 リュウキがデイダラの弟子になることが決まった夜、デイダラとジゲンはある一室で酒を飲んでいた。


「いやぁ、さすが旦那の息子なだけはあるね、あの歳であれを耐えるなんて異常だよ」


「わしの息子だからではないがな」


「またまた、それにジン君も流石だね、前あった時とは比べ物にならないくらい力をつけてたよ」


「あれはわしやお前以上になるだろうな」


「だねぇ、正直言って怖いくらいさテンゼン以上がいるとは俺っち思わなかったからね」


 ジゲンとデイダラは酒を飲みながら自分たちの息子や弟子について語っていた。

 ジゲンがお猪口を置いた瞬間に空気が変わったことをデイダラは感じる。


「デイダラ」


「ん?」


「リュウキの修行を頼んどいてあれだがお前わしのところに来い」


「おいおい、スカウトかい?やめてくれよ旦那、俺っち今は誰の下にもつかねぇ、旦那の下なら喜んで行きてぇが今はそん時じゃねぇ」


 少しだけデイダラの雰囲気が暗い方向に変わるがすぐにニコニコ笑うと酒を煽った。


「デイダラ、落ち着いて聞け」


「なんだよぉ、旦那らしくない」


 改めて話をしようとするジゲンにデイダラは不思議そうに首を捻る。

 ジゲンは思ったことや言わなければいけないことは結構ズバズバいうタイプだ、それが親交のある者なら尚更である。


「帝国の動きが最近活発になってな、そろそろ帝国がまた動き出すと見ていた時期と重なっとる、そこで帝国に密偵を送り込んだわけだ」


「帝国が攻めてくるから俺っちに加勢しろって?やめてくれよ旦那、俺っちにだってやることがあんのさわかってるだろ?」


 先程断ったのにも関わらず話を続け、しかも回りくどい言い方をするジゲンを不思議に思いながらデイダラは再度断る。


「帝国にゲンジの目撃情報がある」


 パリン!!

 甲高い音と共にデイダラの手から血が滴る。

 デイダラが自分のおちょこを握り潰したからだ。


「おいおい、ジゲンの旦那冗談じゃ済まされないぜ?」


 いつもの軽い雰囲気は一切消え去りただただ殺気を放つデイダラはジゲンの顔をじっと見つめる。


「確かな情報だ」


「そうか」


 デイダラが短く言うと殺気が霧散していく。


「すまねぇ、取り乱した」


「気にするな、わしがお前でもそうなっとるよ」


「やめてくれ旦那、旦那ならこんな失態は犯さねーさ、俺がまだまだ未熟なだけさ」


 ジゲンに手ぬぐいを渡され、それを手に巻くデイダラ。


「どうするデイダラ」


「奴が出てくる保証は」


「九割」


「そいつはほぼ決まりだね、いつになる?」


「一年以内」


「リュウ君の修行は一年じゃ終わらない、申し訳ねーがリュウ君の本格的な修行はそれが終わってからだ」


「構わん、お前もここにいろトグロが出てくるならゼルギウスも出てくると見ている」


「ゼルギウスか、勝てんのかい?」


「どうだかな、だが奴には借りがある」


 ジゲンは目に黒い炎を燃やす。


「そっか、とりあえず世話になるとするよ」


「テンゼンには伝えるのか?」


「いや、あいつには何も言ってないよ」


「テンゼンももう子供じゃないんだ真実を伝えたらどうだ?」


「いやぁ、いいのさあいつが背負うようなことでもねーよ。あいつにはちゃんとお前は愛されてたって伝えてあるしな」


「そうか、すまんな余計な口を出した」


「いや、気遣い感謝するよ」


 ジゲンとデイダラはそれから静かに飲み直した。

読んで頂きありがとうございます!

感謝の極みです。


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