ただいま
前話の前書き後書き、書き忘れた!
ジンが目を覚ますとそこは懐かしい部屋のベッドだった、ジンが初めてオオトリの家に引き取られた時の客間だった。
「まったくだらしないのお」
ジンがボーっと天井を眺めているとドア付近から声がしてそちらを向くとドアに寄りかかるようにジゲンが立っていた。
ジンは笑顔を見せながら返す。
「全くだ、まさか何年も修行して母上に負けるとは思わなかったよ」
「ルイはあれでいて気配を消すのが上手いからな」
「あはは、いやそう言う話でもなかったよ。母上が突っ込んできているのはわかっていたけど避けきれなかった」
「ふっ」
「はは」
少しの沈黙がありジンがしみじみ言う。
「ただいま親父殿」
「ああ、おかえり我が息子よ」
ジンとジゲンの久しぶりの会話は八年前と何も変わらない雰囲気ではじまって。
「まずは、ちゃんとルイ達にあいさつを済ませてこい」
「一応、母上とオウカには会ったよ、ジャスとは会ったような気がするけど記憶があやふやだ」
「まあ、いいとりあえず居間に行くぞ」
「わかった」
ジンがベッドから起き上がりジゲンと一緒に家族が待つ部屋に向かう。
「どうだった?」
この質問にジンは修行の日々について聞いていると思い修行の日々を思い出す。
「もう、一生あそこには戻りたくはないかな」
「ふふふ、同感だ」
「ただ強くはなった、と思う。というかあれを経て強くなってなかったら俺は多分とっくに死んでる」
「だろうな。これでお前を騎士団に組み込んでもルイが騒ぐことはないだろう」
「どうかな、母上は過保護だからなぁ」
先刻のルイの突進を見るに多分反対はされるだろうなと思うジンだった。
ジンとジゲンが居間に着くとルイとオウカはしゅんと落ち込んでいてそれをジャスが腕を組んで目を瞑っていた、そんな三人とは対照的にジョゼはニコニコとしていた。
どうしたものか考えたジンだったがとりあえず挨拶から入ることにした。
「みんな改めましてただいま」
ジンの帰還の挨拶に各々しっかりと挨拶をかえす。
「ジャス、もうその辺りしてあげてくれ、母上もオウカも反省しているだろうし」
「そうですよ、ジャス。ジン坊ちゃまが帰って来たのですから、そう怒らないであげてください」
ジョゼはジンに乗って二人を許そうとジャスに言う。
「はぁ、仕方がありませんね。お二人ともしっかりと反省なさってください」
「「はい」」
二人がジャスの言葉にしっかりと肯定を示すと空気を変えようとジンが少しテンションの高い声で切り出す。
「オウカとはもう話したけど、母上ただいま戻りました」
「おかえりなさい、ジンちゃん。さっきはごめんなさいね」
「いや、俺が避けられなかったのがいけなかったよ。母上はどこも怪我とかしてない?」
「ええ、大丈夫よ」
「よかったよ。ジャス、ジョゼただいま」
ルイとの挨拶は済ませたので間違いなく家族と呼べる使用人二人にもちゃんと挨拶をするジン。
「はい、おかえりなさいジンぼっちゃま」
「おかえりなさいませ、ジンぼっちゃま」
二人が微笑んでジンの帰還を喜ぶ。
「ありがとう。そういえばリュウキはいないの?」
「あら、もう聞いたのね」
「ああ、オウカから聞いたよ」
「今リュウキならフォルム侯爵のお家に行っているわ」
ルイの答えに疑問を持つジンだった。
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