再会
短いかなぁちょっと短よなぁ。
「さあ、にいちゃんここだよ」
「ありがとうございます、ここまで送っていただいて」
「いいのさ、あんちゃんには色々助けられた」
「そう言っていただけると幸いです」
「そいじゃ、またどこかで」
「はい、またどこかで」
ここまで乗せてもらった行商人に礼を言って馬車から降りた少年はベータル王国にある屋敷の前に立った。
(やっとついたか)
服装は平民の服であったが体つきはがっしりとしていて少年から青年へと移り行く顔つきだが表情は凛々しかった。
「そこのもの誰だ?」
「ん?」
屋敷の前には厳つい騎士が立っていて少年に話しかけてくる。
「あー俺はこの家の者ですが」
少年は屋敷に指を刺して言う。
「バカを言うな、俺はここで門番を三年やってるがお前など知らんぞ」
「えーっと俺がこの家を出たのが七年も前なので多分そのせいかな」
「証明できるものは?」
「ないけど」
「全く、ふざけたことを抜かすなオオトリ家は平民に寛大ではあるが正面から忍び込むなどお前、キモが座りすぎだろう」
少年と門番が話していると門の内側から女性の声がする。
「何を言い争っているのですか?」
透き通るような声に品のある声色で話しかけられた門番は後ろに振り返り、声をかけた人物を見てサッと頭を下げる。
「これはオウカ様、ただいま不審者が門前にいましたので何をしているか問いただそうとしていたところです」
「不審者?」
「オウカか?」
少年は懐かしそうにオウカと少女を呼ぶ。
少女は少年を見て目を見開いてつぶやく。
「兄様?」
少年は嬉しそうに手を広げて肯定する。
「ああ!にいちゃんだぞ!綺麗になったなオウカ!」
オウカは門を開けて手を広げるジンに駆け寄って・・・・・・右頬にビンタをかました。
パンッと乾いた音が鳴りジンは硬直する、門番は急な展開について行けず固まっている。
ジンは顔をオウカへと戻すとオウカは俯いていて表情が見えない。
「・・・・・・寂しかったです」
そんな絞り出したような声にジンはオウカの頭に手を持っていき優しく撫でる。
するとオウカがバッと顔を上げる、そこには涙を目一杯に溜めたオウカが必死に堪えていた。
「寂しかったんですぅううう」
ジンが頭を撫でて数秒してオウカは泣いてジンの胸に顔を埋めた。
ジンはそれを優しく抱きしめて自分が我が家に帰ってきたと実感する。
ヒックヒックとしゃくりあげてなくオウカに申し訳なさと嬉しさ一緒になってジンに訪れるのだった。
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