できレース
なんか文字数減ってる気がする...読み応えなかったら増やそうと思うけど感想待ってます。
ジンが自分の考えを話しそれが的を得ていたとわかりそこから問題点を挙げる。
「ですが陛下、先程申しました通りいくら親父殿の功績があるとはいえ陞爵は子爵がやっとであり、伯爵にするには周りを納得させる新たなる功績が必要と思いますがいかがですか?」
「その通りだ。だが抜かりはない。ジゲン」
先程までのフランクな感じの雰囲気ではないと読み取ったジゲンは膝を着き首を垂れる。
「はっ!」
「そちには一年後、我が国より南の部族に属国交渉へ行ってもらう」
「属国ですかな?」
「まあ属国とは言うが南の部族に国はない。集落単位での部族が複数あるだけだが、もし北の帝国に侵攻された場合、後ろを危ぶんで戦争はなんとか避けたい。そこで南の部族の懐柔を行いたいと思っている」
ジンはディノケイドの案になるほどと思った。
南の部族は複数の集落に文明がまだそこまで発達していない。人々が転々と存在しているそこをベータル王国が占領すればベータルの南に脅威はなくなる。しかもこれを平定したとなれば中々の功績としてジゲンは評価されるだろう。
「ですが、そんな簡単に行くでしょうか?武力で占領を行えば禍根を残します」
「誰も武力とは申しておらん。お前は武力ばかりの男だからなその辺は心配ではあるが、これはできレースだ」
「できレース?」
ジゲンが眉を顰める。
「そうだ。元々もう南との話はついておるが、これを知るのは私とデイナーのみ密書によって交わされた物を表明するだけと言うところまで話が進んでおる」
デイナーとはオルガ侯爵家当主であり第二騎士団[白虎]の団長だ。
ディノケイドにとってジゲンが武力の懐刀だとするならばデイナーは知力の懐刀だ。
「なるほど、ですがそれならばデイナーの手柄では?」
「奴とも話し合ったが、面倒ごとが起きそうでな。情報では五、六年を目処にまた帝国が動き出すのではないかと思っている」
少し衝撃を受けつつもジゲンは食い下がる。
「だとしてもわしは騎士です。戦争になれば駆り出されるが宿命、騎士団の長になる必要があるのでしょうか?」
「戦争に赴くのは確かに騎士の命ではあるが前とは状況が違う。お前は一騎士として上の者の命令に背くわけにはいかんだろう、そうなれば上によってお前の本領が発揮できない。なればお前をトップにしてしまおうと思うてな」
(ぶっ飛んでやがる。親父殿が本領を発揮するために新しい騎士団を作ろうなんて、やっぱり王様ってゆーのは考えることがちがうな)
ジンはこの親にしてこの子ありだなとロイストスとディノケイドを交互に見た。
「して、どうだジゲンやってはくれまいか?」
そう言われたジゲンはこれ以上は失礼であると上げていた頭を下げて了承した。
「さて、ジゲンが了承したとなれば早くて一年後からジン、お前は伯爵の息子だ。まぁこれでもロイの友として側に仕えるには中々難しいが、まあ大丈夫であろう。お前ならそのうちそれなりの功績を残してくれるであろうしな」
「さすが、父上!」
ジンは喜ぶロイストスとニコニコしているサファイアを尻目にドンマイという顔をするジゲンに睨むことしかできなかった。
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次話で幼少期が終わり少年期に入ります!ゆっくりサクッと進んでいこうと思います。




