前へ目次 次へ PR 92/118 「山椒摘み」 「いいですか? 芽を取ってくるんですよ」 「はい、マスター!」 「分かっておる」 いや、貴女が一番心配なんですけどと笑顔のズィークとどや顔の彼女にザルを渡す。 一時間後、集合した私を待っていたのは目を覆ったズィークとザルが見えなくなるほど枝を乗せた彼女。枝ごと持ってきたらしい。 「……何やってるんですか」 「ふん、ちまちま採るなぞ妾に相応しくないわ!」 「……」 家の山椒の木だからいいけど。 とりあえず彼女は叱った。