前へ目次 次へ PR 57/118 「薔薇」 温室で薔薇の剪定をしていた。四季咲きのもあればいま芽を出しているものもある。 同じ薔薇という種でもここまで変わるのかといつの間にか増やしてしまった。 小気味いい音で枝が土に落ちる。あとで集めて乾かして燃やして新じゃがで焼き芋でもしようかなと思っていると。ふいに、本当になんとなく上を見ると。 「!?」 何故か温室の上の彼女と目があった。なんでそんなところにいるのか。赤い薔薇を一本、棘を落として彼女にあげた。