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「コンポート」

「ふふーん」


 台所には甘い匂いが立ち込める。

 学園で貰った巨大化してしまった季節外の林檎を煮詰めコンポートにしているのだ。


「端女端女! 甘い匂いがしておるぞ!?」

「おやつに出しますからね、待ってて下さい」

「味見は!」

「ありません」


 すげなく断るとしょんぼりした彼女に、仕方ないから寸胴鍋で煮ていたリンゴの一片をフォークに刺してシナモンをかけてから渡す。口にかけらを放り込んだ彼女が、満面の笑みを見せてくれた。

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