前へ目次 次へ PR 18/118 「果実狩り」 学園での果実狩りに参加するよう命じられた私はズィークと彼女を連れて出掛けた。 「待て夏蜜柑こらっ!」 「桜桃《さくらんぼ》! 逃げるな!」 「隠れるな果物ー!」 怒号飛び交うその光景を見て彼女は口をぱっかり開けていたので、狩った桜桃を入れてみたら目を輝かせた。 そう狩りなのである、学園の果実狩りとは。 本当に食べられたくないわけではなく、狩りのができない子のところには自分で房を使い歩(・)い(・)て(・)く(・)る(・)。 果実と乙女心は奇なりということか。 歩いてくる果実……