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四、沙希について その3

彼女と会う日は

まずはそのときの状況にあった話をするのである。

そしてその日の話が終わると

彼女を立たせて私が顔を近づけキスをする。

そして上着、スカート、ブラウス

と脱がせていく

下着だけになると

彼女はベッドに行き

自分でブラをはずし

私が最後の下着を脱がせる。

そのとき既に彼女はいつも濡れていた。


それからバスルームに行き、

彼女が私の体を洗ってくれる。

それから私が彼女の体を洗って、

ベッドに戻る。


そして身体をつなげるのは

彼女が上になることから始めていく。

それは彼女がそれを望んだからだ。

そしてそのあとは

ほとんど同じ順序で進めていく。

終わりまでの時間もあまり変わらなかったと思う。

そのことが終わると

私はいつも冷蔵庫を開けてビールを飲んだ。

そしてしばらくまどろむ。

それからは何も語らないことが多かったのである。


沙希は自分からは決して帰るとは言わなかった。

だからいつも時間を気にするのは私の方だった。

仕方がなく私が帰りを促すことになる。

「そろそろシャワーを浴びてきたら」

と決まって私が言うのであった。

それが二人の時間の終わりの合図となるのであった。

時折彼女は私の唇に自分の唇を当てて

長く吸うことが有った。

彼女はもう一度愛の行為を望んでいたのだと思う。

しかし彼女の気持ちを知りながら

私は彼女のキスが終わるのを待つだけであった。


しかし彼女がホテルの部屋を取っていたときは

彼女は素直に帰ろうとしないことがしばしばであった。

それで仕方なく

私は彼女を残して私が先に帰ることになる。

そういう時の彼女はベッドに横たわったままで

私の顔を黙って見つめていた。

私は彼女に対して

なにか悪いことをしているような気になったものである。

しかしそうであっても

私は自分のペースを変えることはなかった。

今思えばもう少し彼女に対して

優しい振る舞いが出来なかったものかと

後悔することがあったがもう遅いのである。


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