Select4:ラルド
【選択肢】
▶︎ラルド
※共通ルートシナリオも少しだけ入ってます。
次回エピソードで選択肢の分岐があります。
会話の内容が変化するため、目次から好きな選択肢のシナリオに飛んでください。
なお、選択肢が分岐する場合、後書きの方に選択肢を記入します。
「……俺が行こう」
立候補してくれたのはラルドだった。
「え!?」
まさかの立候補に、セシアンが驚きの声を上げた。
正直私も驚いて、心の中でセシアンと全く同じ反応をしていた。
「……なんだ、貴様が行きたいのなら俺はそれで構わないが」
「いや、ラルドがこーゆーのに積極的なの珍しいなと……。じゃ〜買い出しはラルドとリルちゃんに頼んで、オレらは設営な♪」
※
「設営場所はどうなさいますか?」
「ん〜あんま人の往来が気になんないとこがいいよな?」
「僕らがシーラに着いた時、最初に見た海岸辺りはどうかな?」
「お、いいんじゃねぇか? あとで合流すること考えたら分かりやすい方がいいし」
「それじゃあ早速準備に取りかかろうか!」
───────────────────
設営班と別れた私たちは、バーベキューの食材を買いに市場へと向かった。
市場は昨日訪れた時よりも人で溢れていた。
人の波を上手く避けつつ、人の流れに乗る。
ラルドが前を歩くので、私は必然的に彼の後ろを歩くことになる。
(人が多いのに歩きやすいわ……。それって、ラルドが私の前を歩いてくれているからよね)
彼の背中をじっと見つめていると、振り返った彼と視線が交わる。
「……なんだ」
「いいえ……ただ、歩きやすいなーと思って。ありがとう、気遣ってくれて」
彼はバツが悪そうに視線を逸らす。
「……何のことだ。それより、はぐれるなよ。探すのが面倒だ」
(探しに来てくれるのね)
突然、ラルドが前を向いたまま不自然に後ろに手を伸ばした。
「掴んでいろ」
「え……」
(はぐれたら面倒だから手を繋いでおけ……という意味?)
差し出された手は軽く握られていたが、その隙間にするりと指を入れてみる。
すると明らかに彼の手が強ばったのを感じた。
「なっ……」
バッと勢いよく振り返った彼の頬は、少し熱を帯びている。
「ど、どうしたの?」
「……服の袖を掴め、という意味だったんだが……」
「え!? あ、ご、ごめんなさい!」
勘違いしてしまったことによる恥ずかしさで、私も頬が熱くなる。
急いで手を引っ込めようとすると、それを引き止めるように彼の手が覆い重なった。
「べ、別に謝らなくていい。俺も言葉足らずだった」
ぎゅっと握られた手に熱が伝わる。
「……これなら、はぐれることはないな」
そう言うと、彼は再び前を向いてしまう。
(手、暖かい……)
彼の大きな手は、とても優しかった。
しばらく歩くと人の流れもだいぶ落ち着いてきた。
それと同時に離れてしまった彼の手を惜しく思った。
「この人混みの中でどう買い出しを済ませようかと考えていたけれど……心配いらなかったみたい」
「この時間帯は食材を買いに来る地元の人間が多いのだろう。加えて今日は祝日だ。市場が人で溢れることは目に見えている。だったらそれを想定してできるだけ効率的に回るのが賢いやり方だろう」
彼が言う順に露店を回ると、初めの人混みが嘘のようにスムーズに回ることができた。
「すごいわ……こんなに楽に回れるなんて。ラルドがいてくれたおかげね」
「数日間この地に滞在しているんだ。街の様子を見ていればある程度のことは想定できるだろう」
彼のおかげで予定よりも早く買い出しを終えることができた。
「しかし……随分時間が余ってしまったな。どこか寄りたいところはあるか? 行ける範囲であれば付き合えるが」
「え、いいの? そうね……」
【選択肢】
市場の露店
魔術書店




