表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
RoughJewel ──ラフジュエル──  作者: norn
デート編 ルデン√

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

52/147

Select4:ルデン


【選択肢】


▶︎ルデン



※共通ルートシナリオも少しだけ入ってます。



次回エピソードで選択肢の分岐があります。

会話の内容が変化するため、目次から好きな選択肢のシナリオに飛んでください。

なお、選択肢が分岐する場合、後書きの方に選択肢を記入します。





 


「僕もいいかな?」


 立候補してくれたのはルデンだった。


「おっけー! ……となると、レドも一緒に行く感じ?」


「そう……ですね……」


 レドにしては珍しく、歯切れの悪い曖昧な返事をする。

 チラリ、とレドは視線をルデンに移した。


「…………」


 ニコリと微笑むルデン。

 けれど何故か、その笑顔に有無を言わせない圧を感じた。

 レドはすぐさまその変化を察し、答えた。


「……いえ、設営に人手が必要だと思うので、私はそちらに回ろうと思います」


 そしてセシアンもまた、何かを察した一人である。


「え、えっとじゃあ買い出しはリルちゃんとルデンにお願いしよーかな!」


「ありがとう。ベリル、よろしくね」


「ええ、よろしくルデン」


「じゃ、俺らは設営班だな」



 ※


「設営場所はどうなさいますか?」


「ん〜あんま人の往来が気になんないとこがいいよな?」


「僕らがシーラに着いた時、最初に見た海岸辺りはどうかな?」


「お、いいんじゃねぇか? あとで合流すること考えたら分かりやすい方がいいし」


「それじゃあ早速準備に取りかかろうか!」



 ───────────────────



 設営班と別れた私たちは、バーベキューの食材を買いに市場へと向かった。



「確かこの道を真っ直ぐ行けば市場だったよね」


「ええ。……あ、」


 ふと、露店に目を向けると、思わず足を止めてしまう。


(この露店に出ている品、すごく可愛い……)


 振り返ったルデンが、優しく声をかけてくれた。


「ん、どうかした? あぁ、その露店が気になってる? 立ち寄ってみようか」


「えっ、あ……顔に出ていた?」


「ふふ、うん」


「……でも買い出しもあるから、今回はやめておくわ」


「んー、でも僕も気になるし……ベリルがよかったら、僕に付き合ってくれるかい?」


「ルデン……。ええ、ありがとう」


(ルデンに気を遣わせてしまったわね)


 申し訳ないなと思いつつ、彼の気遣いがとても嬉しかった。


「すみません、少し見せていただけますか?」


 ルデンが店主の男性に声をかけると、店主はにこやかに手を広げた。


「ええ、もちろんです!」


 露店には女性が好みそうな装飾品や布地などが揃えられていた。


「わ、どれも綺麗……」


「そうだね、とても良い品が揃っている。特にこの靴……異国の装飾を取り入れているのかな?」


「お客さんお目が高い! こちら、本日入荷したばかりの品なんです。お相手様によく似合うと思いますよ〜! よければ試着してみませんか? そこの椅子に腰掛けていただいてかまいませんので〜!」


「ありがとうございます。ほら、ベリル。ここに座って?」


「え!?」


 ルデンに手を引かれ、椅子に腰掛ける。

 するとルデンは地面に膝をつき、私の前で(かしず)いた。


「ル、ルデン!?」


「いやぁ〜お客さん、絵になりますねぇ! まるでどこぞの王子のようだ! はっはっは」


(ほ、本物なんです……!! どこぞの王子ではなく、この国の王子なんです……!!)


 傅くなんて行為は、本来自分より身分の高い者に行うものであって、決して王族が一般人にする行為ではない。


「ベリル、靴を片足脱いでくれるかい?」


 脳内でパニックになりつつ、彼に言われた通りに靴を脱ぐ。


「失礼」


「ひゃあっ!?」


 ルデンは私の足を優しく支え、靴を履かせてくれる。


「うん、やっぱり似合うね。可愛い」


 顔を上げ、私を見て言う彼に戸惑ってしまう。


「あ、りが……とう」


(そ、そんな顔を見て言われたら、靴ではなくて私に言っているのだと勘違いしてしまうじゃない……)


「けど、ベリルの足だとこの靴は少し大きいかな……。もう少しだけ小さいサイズはあるかい?」


「すみません、つい先程売り切れてしまいまして」


「そうか、残念だな……」


「代わりと言ってはなんですが、こちらの品はいかがですか?」


 そう言って店主が出してきたのは、いくつかの首飾りだった。


「これらに装飾されている宝石は、元は魔石でして。贈った相手を守護すると言い伝えられているんです。なので、お二人のような恋人同士には人気の品なんですよ!」


「こ、恋人同士?」


「おや……違いましたか?」


 違う、と否定する前に、ルデンが先に口を開いた。


「ふふ、なんだか照れるね。この首飾りの中に気に入った物はある? 君にプレゼントさせてくれ」


 そう言いながら、ルデンは胸ポケットから私物のコイン袋を取り出す。


(それ……ギルドで預かったコイン袋じゃなくて───)


「ん? あぁ、これ? 女性にプレゼントを贈るのに、ギルドのお金は使わないよ。僕が君に、個人的に贈りたいから」


「ルデン……でも、本当にいいの? 私……貴方に返せる物がないわ」


 生憎、私物はすべて宿に置いてきてしまっている。

 こんなことになるのなら、私も手持ちのお金を持ち歩けばよかったと後悔した。


「ふふ、プレゼントを贈り合うのも悪くないけれど、今回は僕がそうしたいって思っただけだから気にしないで? 首飾りに気に入った物がなければ別の品でも構わないから、遠慮せず言ってね」


(なんだか申し訳ない気がするけれど、せっかくルデンがこう言ってくれているのだし、断るのも失礼……よね)


「……ありがとう、ルデン。じゃあ、お言葉に甘えるわね」


 私の言葉を聞いたルデンは嬉しそうに笑った。

 改めて、私は並んだ首飾りに視線を落とした。


(どれにしようかしら……並んだ首飾りの中で私が一番気になるのは────)






【選択肢】


貝殻の首飾り

青い宝石の首飾り



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ