109/110
2-76
最も、それは彼の腹の中での話で、表には先程のセリフのみで抑えていたハズだったのだが・・・。
「・・・メル君・・・」
「すみません。解呪にはもう少し掛かります・・・どうしました?」
「態々此処まで迎えに来てくれて、ありがとう。多分、メル君が来てなったらオレもう少し大変なことになってたかも~?」
メルヴィンの機嫌を察知したアクセルが、何時ものゆるふわ笑顔と雰囲気でお礼を言った。
メルヴィンのお陰で自分は大丈夫だった。
ピエロに踊らされてなんか居ないと、言外に込めて・・・。
「・・・すみません。僕も、まだまだですね・・・」
「何がぁ?」
「いえ。こちらの話です。っと、解呪完了。これで大丈夫な筈です。鑑定結果もピエロの呪いは消えました」
「ありがとう!」
「いえ、こちらこそ。それに、すみません。先程は痛かったですよね・・・僕にもう少し力があれば良かったんですけど」
「アハハ!メル君ってば、相変わらず真面目ぇ。少しはオレやシュー君見習ってユルくなってみたらぁ?」
「アクセル殿はユルユル過ぎです・・・」
「まぁあの怪我はオレの自業自得だし、気にしないで?」
ヒラリとメルヴィンに手を振り、アクセルは背中にくっ付く幼女を抱き上げた。
「さて、オレの怪我も治して貰ったことだし・・・お姉ちゃんの所行こうか~!」




