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わたしとビートと大怪獣さんの物語。  作者: 小空Q
第1章 ~はじまり~
9/70

私の欲しい車は・・・


 違う車に乗ると、前の車のことがよくわかる。


(ライフって、すごく……良いクルマなんだ……)


 貸してもらった代車ついては名誉のために伏せておく。

 けど、ライフってすごく扱いやすくて、こう……私にぴったりで、マニアックな言い方をしたら反応よくけ上がってキビキビ走ってくれてたんだって思った。


 逆に、難点も見えてきた。


 貸してくれた車はライフより出力は弱いけど、車高が少し低く、たぶん車体がライフより軽いんだと思う。

 足はライフの方がしっかりしている気がするのに、でも曲がる時は軽くて車高の低いこっちの方が楽だと感じた。


 ガンッ!


 クラッチを蹴って2速から3速に入れる。

 そこからの加速はライフの方が、やっぱり、うまく言えないけどグッとびる。


「……ミッションがいいな……」


 私はさらに4速に入れて、さらに3速に戻したりして遊んでいた。(※注7)

 そう、代車はミッション。

 だからわかる。

 ミッションにしたい理由は柊家ひいらぎけの血は関係ない。私の性格。


 私は無知で無力でも、だけど他人任せに出来ないどうしようもない人間だから。うん、どうしようもない。

 正確な知識はないから、私にとっては感性フィーリングこそがすべてなんだとも思えた。


(私が欲しい車……)


 窓を開けて青空の向こうに、少しずつ車の像がぼんやりと見えてきた。





注7)代車で遊んではいけません。

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