↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
断罪終了後に悪役令嬢だったと気付きました!既に詰んだ後ですが、これ以上どうしろと……!?  作者: 一番星キラリ@9/2やられる前に発売:商業ノベル&漫画化進行中
【本編】

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
70/311

70:今、どういう状態……?

短剣スティレットが振り下ろされた瞬間、閃光が走った。

そして腕に衝撃を感じる。

まるで鋼鉄の塊に、短剣スティレットが突き刺さったかのようだ。


突き刺さり、何かを砕いた。

恐らく、魔力の核を破壊したのだろう。

同時に短剣スティレットは消え、全身から力が抜け……。


意識が遠のきかけながら、自分の体がアルベルトの方へ、倒れこんでいくのが分かった。



柔らかく降り注ぐ日差しを感じ、目が覚めた。

目が覚めた瞬間。

自分の体が、背後から誰かに抱きしめられていると、気づいた。


な、どうして!?

体を大きく動かしそうになり、それをグッと堪える。

状況が、分からない。

ここで迂闊に動いていいかも、分からない。

というか、今、どういう状態……?

胸の前でクロスされている白い寝間着の腕を眺めながら、昨晩のことを思い出す。


廃太子計画。

その遂行のためにミゲルとマルクスを眠らせ、無事寝室に忍び込んだ。


すべて手順通りで行動し、短剣スティレットを鞘から抜いた。

そして両手で柄を握りしめ、振り下ろそうとして――。

そうだ。

アルベルトは、なぜか目を開けたのだ。

即効性のある、眠りの香の欠片が入ったお守りを、かがせていたのに。


あの時。

どうするか迷った。

でも元々私が躊躇った時に備え、短剣スティレットには、アルベルトの心臓を穿つという魔法が、発動するようになっていた。だからそのまま短剣スティレットは、アルベルトの心臓に突き立てられたはずだ。


いや、心臓を穿った。

実際に、心臓を穿ったわけではない。

でも何かを砕いた感覚が、手に残っている。

アルベルトの魔力の核を、砕いたのだ……。

その後は――そう、全身から力が抜け、倒れこんだ。


うん!?

シーツに広がる自分の髪を見て、息を飲む。

波打つようなこのブロンドは、パトリシアのものだ。

もしかして……変身が解けている……?

背中に汗が伝う。


もし、もしも、だ。

今、私を後ろから抱きしめているのが、アルベルトなら。

目覚めて私が誰であるか気付いたら……。

修道院へ戻されるなどでは、すまないだろう。

牢へつながれ、断頭台に立つことになるのでは……。

婚約者のいる王太子に夜這いをかけるなんて、前代未聞。

ありえないことだ。

この場で斬首されても、文句は言えない。


でも待って。


どうしてこの状態なのか。

私は力が抜けて倒れた。

この理由は……なんとなく想像はつく。

体内の残存魔力全てが短剣スティレットへ向かったのだ。

一気に体内から魔力が失われ、その反動で気を失った。


そんな予想ができる。


では変身の魔法が解けたのは?

ものすごい閃光と衝撃があった。

魔力の核が破壊された影響で、魔法が解けてしまったのだろうか……?


そして多分アルベルトは……。

……普通に、すごい衝撃を受けた。それで気を失った?

恐らく、そうだろう。

あの閃光、そして魔力の核が破壊された衝撃。

意識を失って当然だ。


そうであるならば、この姿は見られていないはず。

こっそり、この部屋から抜け出そう。

そしてなんとかして、この城から抜け出そう。

ゆっくり体を動かそうとしたその時、後ろからぎゅっと抱きしめられた。

お読みいただき、ありがとうございます!

次回は本日12時に「終わった。」を公開します。

ブックマーク登録いただいた読者様。

応援、ありがとうございますo(⁎˃ᴗ˂⁎)o

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【一番星キラリの作品を紹介】
作品数が多いため、最新作を中心にバナーを並べています(2025年12月の大掃除で・笑)。 バナーがない作品は、作者マイページタイトルで検索でご覧くださいませ☆彡

●9/2発売●
バナークリックORタップで書報ページ
悪役令嬢はやられる前にやることにした
『悪役令嬢はやられる前にやることにした』

●本編完結●
バナークリックORタップで目次ページ
やらかしてしまったモブ令嬢です
『やらかしてしまったモブ令嬢です 』

●新連載●
バナークリックORタップで目次ページ
悪役令嬢に転生!婚約破棄で推しと家族が闇落ち!回避したいだけなのに
『悪役令嬢に転生!婚約破棄で推しと家族が闇落ち!回避したいだけなのに』

●溺愛は求めていませんよ?●
バナークリックORタップで目次ページ
平凡な侍女の私、なぜか完璧王太子のとっておき!
『平凡な侍女の私、なぜか完璧王太子のとっておき!』

●紙書籍&電子のコミカライズ化決定●
バナークリックORタップで目次ページ
悪役令嬢に転生したらお父様が過保護だった件~辺境伯のお父様は娘が心配です~
『悪役令嬢に転生したらお父様が過保護だった件~辺境伯のお父様は娘が心配です~ 』

●これぞ究極のざまぁ!?●
バナークリックORタップで目次ページ
悪役令嬢は死ぬことにした
250万PV突破『悪役令嬢は死ぬことにした』

●出版社特設サイトはコチラ●
バナークリックORタップで出版社特設ページへ
婚約破棄を言い放つ令息の母親に転生! でも安心してください。軌道修正してハピエンにいたします!
80ページが試し読みできる特設サイトへ
『婚約破棄を言い放つ令息の母親に転生! でも安心してください。軌道修正してハピエンにいたします!』


●出版社特設サイト●
バナークリックORタップで出版社特設ページへ
婚約破棄を言い放つ令息の母親に転生! でも安心してください。軌道修正してハピエンにいたします!②
『婚約破棄を言い放つ令息の母親に転生! でも安心してください。軌道修正してハピエンにいたします!② 』

●もふもふも登場!●
バナークリックORタップで目次ページ
断罪の場で自ら婚約破棄シリーズ
『断罪の場で悪役令嬢は自ら婚約破棄を宣告してみた』
日間恋愛異世界転ランキング3位!

●壮大なざまぁを仕掛けます!●
バナークリックORタップで目次ページ
婚約破棄された悪役令嬢はざまぁをきっちりすることにした
『婚約破棄された悪役令嬢はざまぁをきっちりすることにした』

●章ごとに読み切り!●
バナークリックORタップで目次ページ
ドアマット悪役令嬢~ドン底まで落ちたらハピエンでした!~
『ドアマット悪役令嬢はざまぁと断罪回避を逆境の中、成功させる~私はいませんでした~』

●宿敵の皇太子をベッドに押し倒し――●
バナークリックORタップで目次ページ
宿敵の純潔を奪いました
『宿敵の純潔を奪いました』

●コミカライズ化も決定●
バナークリックORタップで書報ページへ
断罪後の悪役令嬢は、冷徹な騎士団長様の溺愛に気づけない
ノベライズは発売中!電子書籍限定書き下ろし付き
『断罪後の悪役令嬢は、冷徹な騎士団長様の溺愛に気づけない』


●妹の代わりに嫁いだ私は……●
バナークリックORタップで目次ページ
私の白い結婚
『私の白い結婚』

●[四半期]推理(文芸)2位●
バナークリックORタップで目次ページ
悪女転生~父親殺しの毒殺犯にはなりません~
『悪女転生~父親殺しの毒殺犯にはなりません~』

●現実世界の恋愛物語●
バナークリックORタップで目次ページ
せと恋~瀬戸内の夕陽がつなぐ島の恋~
『せと恋~瀬戸内の夕陽がつなぐ島の恋~ 』

― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。