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断罪終了後に悪役令嬢だったと気付きました!既に詰んだ後ですが、これ以上どうしろと……!?  作者: 一番星キラリ@9/2やられる前に発売:商業ノベル&漫画化進行中
【本編】

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40/311

40:私がどうなるのか、気になるのか……?

「どうした、オリビア?」


「その、明日のことで質問が」


どうしても聞きたいという質問ではなかった。

ただ、明日にはこの屋敷を出て、プラサナス城へ向かう。

最後にアズレークと話したいと思っただけだ。

それは別にどんな話でも構わなかった。

だがアズレークは、今回の計画と関係のないことを話すつもりはないと思ったから。


とりあえずいくつか浮かぶ、他愛のない質問をぶつけることにした。


「質問? いいだろう。何を聞きたい?」


浮かしかけた腰をソファにおろし、アズレークが私を見る。


「その、明日、プラサナス城にはスノーと私の二人で向かいます。城についてから私がどう動いているのか、ゴースト退治をちゃんと成功させたのか。計画をうまくやれたのか、その確認を、アズレークさまはどうされるのですか?」


「私はプラサナス城の敷地内に入ることはないが、この屋敷にいるつもりもない。城が見られる場所に潜むつもりだ。そこにいれば、城で起きていることも分かるし、噂も入ってくる。だからオリビアたちの動きも分かる」


そうだったのか。

私とスノーを送り出した後も、城から離れたこの屋敷にいるのかと思ったが……。城が目に入るような場所にいてくれるなら。少し安心だ。本当は……そばにいて欲しい。


「廃太子計画が無事終わったら、スノーと私は自由の身ですが、アズレークさまはどうなるのですか?」


そんな質問をされると、思っていなかったようだ。


意外。


そんな顔で、アズレークは私を見る。


「……私がどうなるのか、気になるのか……?」


「はい。だって標的ターゲットである私を手に掛けなければ、アズレークさまに刺客が放たれる可能性もあるのでは?」


「私を狙った刺客、か」


フッとアズレークが笑みを漏らす。


「オリビアは、私の魔力と魔法を分かっているだろう? 刺客が来ても、返り討ちにできる。問題ない。心配は不要だ」


「そうですよね……」


くだらない質問をしてしまったと後悔したが。


「だが、意外だ。オリビアが私のことを心配するなんて。君からしたら、私は嫌な奴だろう。やりたくもない計画を遂行するよう、言われているのだから」


「そ、それは……」


確かに廃太子計画を私にやらせることは……あり得ないと思っている。

でもだからってアズレークを嫌いかと問われれば……。


本来であれば嫌って当然だ。

だが、どうしても、嫌いになれない。


「それに君がアルベルトをどれだけ好きかは……。昨晩、よく分かった。爵位を剥奪され、一家離散となり、修道院送りになった。自分ではない女性を選んだアルベルトを、まさかあそこまで……」


「いえ、そんな、私は」


「別に誤魔化したり、隠したりする必要はない。自分の気持ちに素直になれるのが、一番だ」


そう言うとアズレークは再び、ソファから腰を浮かせた。


「何か質問したいことあれば、書斎に来るといい」


「……分かりました」


部屋を出て行くアズレークの姿を、ただ見送ることしかできなかった。

お読みいただき、ありがとうございます!

次回は明日8時に「驚きを通り越した衝撃で息を飲む」を公開します♪

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