次男と対話1
「ライラ?どこ行くんだい?」
「サイラスお兄様のところよ」
「えっ!?」
ウェスタお兄様はすごくびっくりしている。それもそうだ、なにせ私とサイラスが最後に会ったのは2ヶ月前なのだから。
「私、今のままではいけないと思ったの。」
「そっか。気をつけてね。何かあったらすぐに私を呼ぶんだよ?分かった?」
「ええ、分かりましたわ」
“コンコンッ”
「はい」
お兄様付きの侍女が出てきた。
「お兄様はいる?」
「サイラス様でしたら、図書館にいらっしゃいますよ」
「わかったわ。ありがとう」
「お気おつけて行ってらっしゃいませ」
はぁ、図書館…遠いんだよなぁ。私の家は流石公爵家なだけあって、恐ろしく広い。図書館は、私達が普段暮らしている南館の逆で、途中にお父様たちの執務室などがある中央館を挟み、別名北館と言われている。つまり今いる場所の真逆だ。
“ガチャッ”
やっと着いたわ。
お兄様はどこかしら。……………あっ居た。
「お兄様」
“ビクッ”
「はっ?何でお前がここに居るんだよ。分かってるだろ、俺はお前なんか嫌いなんだ。話しかけてくんなよ」
「お兄様が私を嫌いなことなど知ってますわ。ただ、そろそろムカつき度がMaxになりそうなので、言っても良いでしょうか。そろそろ腹を割って話すことも大切だと思いますし。」
「チッ めんどくせぇな。じゃあ後でなら聞いてやるよ。今は邪魔すんな」
「分かりましたわ」
サイラス…お前口悪くね?(・ัω・ั) by作者
お前がそうしたんだろ(‘°^°’)byサイラス