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俺達が魔法を使う理由  作者: イイコワルイコ
その6、エンジョイ勢の真骨頂は趣味パ
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かくれんぼ。 part4




ん〜。


お風呂って考え事に向いてるよね。





実は高校を辞めたいと思ってる。




学校生活がそのうち重荷になりそうで。



イジメなんて無いしさせないし。


勉強はレベル低めだし、なんならヒカリさんに教わればいい。


通うことは出来る。



でも、"一般人"装うのも難しいというか。


俺の家族はたまたま襲われたのか?


狙われてたら?


学校のみんなが狙われたら?


毎回守って後処理して記憶もちょっと手を加えて…


何その関係。




分かるよ?


高卒じゃ就職が大変だとか、将来設計とかそういうこと言いたいんだろ?


でもさ…



ブクブクブクブク…




学業と勇者業の両立?


ははは…舐めんなよ。




…………………………。




性癖とかじゃないんだけどさ、風呂上がりに裸で扇風機の風を受けるのが好きなんだよね。

すんごい涼しいの。特に夏は毎日やる。


でもさ…ヒカリさんの家でそんなこと出来ない…



「アレが無いとこんなにも暑いのか…」



「次は私とモモちゃんが入る番ね。冷蔵庫にアイスとかあるから、好きに食べてていいよ!」


「う、うん。」


ヒカリさんが"〜だわ"みたいな言い方しない時ってグッと来る。

お面が剥がれた瞬間というか。



「冷蔵庫チェック…自宅以外のは初めてだ…」


惣菜のストック、モモ用のおやつ、モモ用のおやつ…それからモモ用のおやつ。

お茶…牛乳…豆乳…コーヒー…


すごい整理されてる。


冷凍ゾーンにアイス発見!


ハー〇ンダッツに圧勝と言われるブルジョアアイス、"マチルダ"じゃねえか!!


スペシャルカップの大きさで12800円(税別)



値段がさ…もう…贅沢の領域を軽く超えてくんだけど。


マチルダだけで3種類もある…


ジャリジャリちゃんもある…


値段の振り幅やばい。



「でも暑い時は氷菓子が効くんだよな。」


氷菓とかアイスクリームとか。

アイスっても地味に分かれてるんだぜ?


濃厚でうまー!っていうより、爽やかうまー!が夏には似合うよな。



「…ポキポキチョコまで冷やしてる…」


チョコを細長くして冷やしたもの。

手が汚れるのが難点だけどな…え?手の汚れない上位互換を知ってる?

………いや、チョコ100%のが俺は好きだ。




「ジャリジャリちゃんのマジグレープ味。果汁62%の濃ゆい味わい。」



……あ。



家族だと何とも思わなかったけどさ。


人の家…しかも女の子の家で一番風呂ってさ。


なんかこう…毛的なものとか…浮いてたらやばいよな…


俺の頭皮よ!体毛共よ!大丈夫だろうな!


肩身の狭い思いはしたくないぞマジで!


「あ、キーン…」



……………………………………。




「っは。夜景も悪かねえな。」


「私と夜景、どちらが良いですか?」


「大胆な女だな。もちろんお前だ。」


「…お前はダメです。」


「そうか。シラユキ、お前のが綺麗だ。」


「………………………。」


「自分で言わせてのぼせてんのか?」


「デートは久しいですから。」


「俺は初めてだ。」


「え?」


「女を誘った事なんてねえよ。ふざけて嫁呼ばわりした事はあるけどな。」


「そうなのですか。相当お綺麗な女性なんですね。」


「っは。だな。そんなことも忘れて口説くほどにシラユキは良い女だ。」


「何を…」


「言わせたんだろ?違うのか?」


「……………………。」


「っは!っは!っは!お前の部下には見せんなよ?その恥じらいは俺だけのもんだ。」


「……………………馬鹿。」


「そう呼ぶ奴は大勢居る。……おい。」


「なんです?」


「お前魔物の気配分かるんだろ?まさか気分良くて油断してたなんて言わねえよな!」


「………これは…100は下らない数。」


「暗くてよく見えねえ…どうする。」


「デートのクライマックスは魔物退治ですか…」


「なんなら車乗って待っててもいい。俺1人で片付けてやるよ。」


「そんなとこでカッコつけないでください。複数相手なら私の方が優れています。」


「なら勝負だ。多く魔物を殺した方が勝ち。負けた奴は相手の言う事をなんでも聞く。」


「良いでしょう。私の勝利が約束されたも同然ですから。」


「っは!行くぞ!」


((メタル・ボディ))



「万扇。」




《クロロロロロ…》


《クロロロロロ…》


《《クロロロロロロロロ…》》



「おらああああ!」


((ギガ・インパクト))


ドッカアアアアアアアン!!



「万扇、暴風。」

ヒュワッ!


ビュゥワアアアアアアア!!




「魔物の群れは幾つも見てきましたが…一つの種族がこんなに集まっているなんてっ!」


ビュゥワアアア!



「っは!諦めてもいいんだぜ!!」



((ロール))



「っは!50だ!」


「私は70です!」



《《《クロロロロロロロロ》》》



「ちっ…減ったか?」


「増えていると錯覚させているのか…それとも、本当に増えているのか。運転手!"花園"に連絡を!」


「っはい。」


「どうした?」


「街の少ない明かりでは真実が見えません。なので…」


ビュン!


「シラユキ様!」


「月を。」


「はい。」


((フラッシュ・ムーン))


ブワァ〜〜〜ン。



「でけぇ…満月だな。」


「これで見え…なんてこと。」


「んあ?おいおい嘘だろ。」


「シラユキ様!この魔物達は!」


「分かりません!応援を呼んでください!」


((ムーヴ・ウルトラ))




「耳障りな鳴き声だな。うるせえ!一気に殺すぞ。」


「そうですね。」


「うがあああああ!!」


((ビースト))


「ガアアアアアア!!」


ビュッ!


ドゴオオオオオオオオン!!



「神扇、神風。」


フッ………


ビュウウウウウウウウウウウウウウ!!!



ビュン!ビュンビュン!



「シラユキ様!」


「1人は魔物の数や動きを観察してください。残りはバガさんを傷つ…いえ。全体を遠慮なく攻撃してください。」


「ですがバガ様が!」


「あの人は私を信頼しています。私も同じ。」



…………………………………。





「モモって早寝なんだね。」


「子供ですもの。」


「あー。そうだよな。」


「私達って大人なのかしら。」


「ん〜成人システムで見るとまだ大人ではないね。」


「じゃあ子供?」


「にしては大きい。親から見れば子はいつまでも子供だけども。」


「ん〜…」



テレビで夏休み中の日本各地の花火大会を見ながらそんな会話。


スッキリしない。



俺の家族を奪った魔物。


繁殖能力持ち。


こういうのって、終わったと思った時が本番開始の合図みたいな図式あるよね。


強化個体が生まれて…とか。


大量に集まって…とか。


考えすぎかな。


って言ったらその後に…!


個体は雑魚だけど、数の暴力は有り得る。



「ナギ君。」


「なに?」


「海、行ってなかったわね。」


「行ったよ?俺は海の底まで。」


「もう…」


ゴソゴソ…


「ちょ!何、待って!」


「しー…」


「な、あ、ちょ…」


ヒカリさんが目の前で脱ぎ始めたぁ…あああああ!!



「慌てないで。ちゃんと着てるから。」


……それはもう着てるとは言えません。


とつぜん脱ぎ始めたと思ったらビキニ披露。



「どうかしら。」


「…あの…凄まじい。」


「うふふ。」



年頃の男の子にこの肌の露出は核兵器レベルだ。



ソファーに深く座ろう。

色々とマズイ。



「来年は一緒に海行きましょうね。」


「う、うん。」


後ろ姿も破壊力が…


なんだよ、背中のとこ紐だけじゃん!それピッ!って引っ張ったらポロリ確定じゃねえか!



「ナギ君。」


「ひゃ?」


「分かりやすい人ね。」

ニッコリ。


「ぶふっ!」


思わず吹いた。



……電話がかかってくる。


命の危機。


…バカ様か?



「なんだ今の…」


「なあに?」


「今…電話が」


Prrrrrrrrrrrrrrrrr…


「電話よ。バガ様からね。」


「フラグ回収お疲れ様です。」


「もしもし…え!?どこなの!?西エリア!?」


「ねえ…」


「ナギ君、バガ様が未確認の魔物と戦ってるって!」


「どうせ俺達が殺したのと同じやつが馬鹿みたいにいっぱいいるパターンだよ。」


「そうよ…?」


「この後の流れまで教科書通りなら、俺達がバカの助太刀に向かった後で手薄になった中央エリアが襲われる。」


「何か知ってるの?」


「いや。ありがちでしょ?」


「…でも…」


「ヒカリさん、まず服着て。そんで、バカの所にムーヴ使って移動。俺は残って、デュークさんに警戒するように連絡する。」


「…分かったわ。モモちゃんをお願い。」


「ヒカリさんも、気をつけてね。」


「じゃあ頑張れるように。」

チュ。


((ムーヴ・ウルトラ))

ビュン!



「ふぁ…」


頬にですけどね。

今俺がKOされたんですけど!




…………………………………………。




緩い気持ちで迎えてしまった。

今日1日をやり直せたらどれだけ良かったか。



"長い夜"が始まった。









暑さに弱いです。

虫全てが嫌いです。

作者は夏生まれだけど夏が嫌いです。


でも、寒いと"痛い"んですよね…


一年中"涼しい"が理想。

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