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俺達が魔法を使う理由  作者: イイコワルイコ
その6、エンジョイ勢の真骨頂は趣味パ
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コラボレーション。




帰り道、グレイトマジシャンの衣装を買ってもらってウキウキワクワクが止まらない俺だったけど、ちゃぁんと聞くことは聞いた。


あのコスプレショップは実在するけど実在しない。


結界点を守るためのフェイクで、あの店員は40レベル以上の役割持ちらしい。


他の結界点がある場所にも、"ここは違う"と思わせる魔法がかけられていたり。


俺もコスプレショップにかけられてた魔法で本来の目的を忘れてた。


え?お前衣装に夢中になってただけだろってか!

そう来るでしょうねえ!でもね!


半々で手を打とうぜ!




……………………。




ドスン。


「ふぅ…これが幸せの重さなのか。」


部屋の隅に衣装が入ったダンボールを置いた。

杖は特製ハードケースに入ってた。かっけぇ。


これで万が一俺がハロウィン仮装をすることになったら、間違いなく注目を浴びるだろうな。


この衣装が。決して俺ではない。分かってますとも。




Prrrrrrr…


「お!ヒカリさんだ!…もしもし!」


「ナギ君!今すぐに来て!魔物に襲われてるの!」

ーエエエエエエエッ!



「すぐ行く!」



平和なだけじゃダメですか?そうですか。



急ごう。




…………………………………。




ドカアアン!ザシュン!ゴゴゴゴゴ…



「モモちゃん!平気!?」


「大丈夫。守る。」


《デエエエエエエエッ!》


「ナギ君に居場所を伝えなきゃね。…汚れを照らせ!邪悪を燃やせ!」


((ボルケーノ・キャノン))


ズゥゥゥゥン…



《デエッ!!》

キュウウウウウウウ…



「何か溜めてる…させないわ。私は魔導師なんだからっ!」


((ボルケーノ・アロー))


グググ…ヒュンヒュンヒュンヒュン!



《デエエエエッ!》


ギュイーン!


「魔力壁…!他の魔物とは違うわね…かなり。」



《……。》

キュウウウウ…シュルルルルル…



「魔力が高まってる…なら…太陽に焼かれなさいっ!」


ギュウウウウウ…ボウボウ…


「ヒカリ。もう少し。」


「ええ!」


《…オチロ。》


「…!!」


《テンバツ。》


ピカピカッ…ゴロゴロ…


「ヒカリ。離れない。」

「…ええ。」


ピカッ!


ドカアアアアアアン!


ッドカアアアアアアン!


ッドカアアアアアアン!



「うっ…」


「モモちゃん!」


((ボルケーノ・ショット))



《デエエエッ!》


ギュイーン!



「モモちゃん。逃げましょう。」

「…来た。」

「え?」



「この世を救う、英雄にぃっ!!」


「交わり吠えろ!龍虎宝剣!!」


ヒュンッ ッッ!!


「退魔斬!!!」


ズバアアアアアアアン!!


《デエエエッ!!!》


「完全に背後から斬られたわね…」


シュタ。


「ごめん。遅れた…はぁはぁ。」


「全然。セーフよ。」


「…いや、モモが完全にアウトな顔してるんだけど。」


「…遅い。」


「モモちゃん。」


「ごめんな。ヒカリさん守ってくれてありがとう。こっから反撃いくぞ。」



バアアアアン!


《デエエエエエッ!》


「うわぁ…ヒカリさんの太陽が…あれ雷か。」


「そうなの。モモちゃんが少し苦しそうな顔しちゃうぐらい威力が高いわ。」


「基準がさ…なら速攻だな。任せて!」


「援護するわ!」


「行くぜっ!!」


ヒュンッッ ッッ ッッ!


「ナギ君前より速くなってる…当たらないように気をつけないと…!」


((ボルケーノ・アロー))



(情報が少ない!ここはワンパン狙いだ!)


((ストロング・フィスト))


(派生技で決める!)



スッ…


「ビッグ・退魔斬!!」


ズザァァァァァァァァァァン!!!



《デエッ!!…モトニ…モドレ。》

シュルルルルルルルル…


「な、なんだコイツ…」



人型…太め体型だな。

肌は絵の具グチャグチャに混ぜて出来た汚いグレー。

当たり前に空中に浮いてる。


俺が斬った傷は全部治ってく…巻き戻してるみたいに。



「…まさか時魔法とか言わねえよな…!?」



「ヒカリさん!ナナミさん呼んで!電話でも何でも!早く!」


「分かったわ!」



敵の情報が分かるって大きいよな。

今はネットですぐ攻略とか見えちゃうから。

トライアンドエラーの楽しみを知らない人多いよね…


「いや、これはミスが許されないんだけども。」


命のやり取り。

俺達が負ければ人間が滅ぶ。

トライアンドエラーなんてやってる暇はない。


「緊急用の合図…!」


ビュン!!



《デエエエエエッ!》



「完治って顔してるな。」


もう一回…いや何回でも斬ろう。

回復に少し時間かかるみたいだし。


「龍虎宝剣!!」


「ナギ君!」


「え?」


((ボルケーノ・ガントレット))


((ボルケーノ・ソード))


「うおおお!?」


ストロング・フィストが上書きされて…炎に手が包まれてる!!

……熱くない。


両手で1本の剣を扱ってたけど…炎の剣が…龍虎宝剣と同じ大きさ!気が利く!

……熱くない。


右手に宝剣、左手に炎剣。


「これは激アツだな…」


短剣と違って振りが重いだろうけど…ぶん回せれば…


「よし!」


ビュンッッ ッッ!!


《デエエ…オチロ》


スッ…


「お前が落ちろぉ!」





「炎煌斬!!!」




ズザバァァァァァァァァン!!!



魔物の背後…の少し上からXの斬撃。

なかなか手応えあったよマジで。


ダァァン!!



グロ映像サイトで飛び降り自殺の映像の"着地"した時の音に似てた。

そういうのやめような。悲しみは連鎖するんだ。



「っふぅ…少しは効いただろ…」


《デ…エ…エ…モ、トニ…》


「戻さねえ。」


ザク。ッズシャアア!


基本的にやっぱり頭を切り離せば…どうにかなる感じあるよな。



「こいつは死体が残るタイプか…」



現場がラッキー過ぎる。


ヒカリさんの住む建物の裏手には大きめな公園がある。

大きめなだけで大きくはないけどな。


狭い場所で戦闘したら人間のが不利だよなんだかんだで。



「ナギ君…どう?」


「うん。もう死んでる。」

「勇者。頑張った。」


「お前もな。ヒカリさんも。ありがとう。」


「うふふ。カッコよかったわよ?」


「なんか急に恥ずかしくなってきたんだけど。この死体ナナミさんに見せよう。回復じゃなくて時魔法使ってたと思う…だとしたらコイツ相当な魔物だ。」


「まずは後処理ね。」


「そうだね…」


遊具とか…もはや芸術かな?

ジャングルジムが焼けてたり溶けてたり…


すべり台から煙が上がってる…


カオスだぜ…カオス公園だぜ…



…………………………………。




「…お前…こいつぁ…本当にお前らだけでヤったのか!?」


「ヒカリさん、俺の言った通りでしょ?ヤバイ魔物だったんだよ。」


「ナナミ様。この魔物は?」


「こいつはWだ。Xが発見されるまで最強と言われてた…」


「うそー…」


「こいつは魔人とも呼ばれる。斬撃、爆破…何でも魔法で再現出来る。」


「あと、時魔法で回復してたよ。元に戻れとか言ってたし。」


「…ヒカリ達も傷は浅いし…ナギは無傷か?」


「俺は後から来たし…ずっと攻撃してたから…」


「ナギ君の高速戦闘はもう目で追えません。」


「…そうか。モモ。ナギのレベルを教えろ。」


「………勇者、レベル72。」


「え!そんなに!?俺めっちゃくちゃ成長してるじゃん!」


「とはいえ魔人をヤるとはな…」


「いいんだよー?もっと褒めてくれてもいいんだよー?」


「よし、俺とヤってみるか。」


「どうしてそうなる!!…でも、ヒカリさんの援護があったからだと思うよ。炎剣ボルケーノ・ソードも勝因だし。」


「なんだそれ。」


「私の武装魔道です。」


「俺にも使えるか?」


「はい。」


((ボルケーノ・ガントレット))


「へえ…熱くない。」


「俺と全く同じ感想。」


「なるほどな。これは複数作れるのか?」


「魔力次第です。余裕があれば10人までは作れます。」


「うん、そういう考え方するのは大体悪役だよね。」


「あん?」


「ほら、反応も悪役。」


「ヒカリ。盾は作れるのか?」


《ボルケーノ・シールド》


ボオオオウ!


「デカっ!!しかもこれは熱い!!」


「ナギ君!大丈夫?」


「フーフーしても治らないよねこれ。」


「これは良いなあ。面白いじゃねえか。ヒカリもナギも、ウチのエースってとこだな。」


「絶対ナナミさんの頭の中は軍隊作ることでいっぱいだよ。」


「さて…」


「もう無視か!」


「ヒカリ達に会わせたい奴らもいるし、報告書ついでにギルドまで一緒に来い。」


「会わせたい奴ら…?」


「ヒカリさんも少しは驚くと思うよ。うん。あ…そうだ。」


「なあに?」



「足にドリルしないでね。」




試練の後、初めて戦闘したんだっけ?

なんかすんごいの。

何が?って言われると困るんだけどさ。

体の作りが別物って気分。


何か思いついたような気がしたんだけど…分かんないな…

でも永遠に全力で走れそう。



……………………………………。




「…おい!来てみろよ!」


「どうした?」


「あの大男。いなくなったぞ!」


「本当か!もう運び出さなくていいんだな!」


「「イェーイ!!」」


「今日は酒で祝おうぜ!」


「ああ!クソ重かったもんな!」



…………。




「はぁ……門番のお兄さん達は何をしてたのでしょう。壁をよじ登って来るとは。」


「お姉ちゃん…」


「下がっていなさい。大丈夫よ。」



「…頼みがある。」


「また戦えと言うのならそろそろ情は捨てます。」


「俺を…強くしてくれ。」


「………………………。」



「このままじゃ何も守れねえっ!!守る力が要るんだぁっ!!」



「お姉ちゃん…この人泣いてる…」


「下がっていて。」


「お兄さん。」


「………?」


「これで涙拭いて?」


「ぐっ……」


「コユキ。離れなさい。」


「…はい。」


「あなた、名前は?」


「………バガだ。」


「本当に勇者なの?」


「ああ。ここの隣のエリアだ。」


「中央かしら。」


「いいや。西南だ。」


「そう………守る力が欲しいのですね?」


「ああ。」


「良いでしょう。1週間の滞在を認めます。」


「お姉ちゃん?」


「ただし、条件があります。私の目を見て聞きなさい。」


「ああ。」


ひとつ。"花園"の女性に手を出してはなりません


ひとつ。私の妹、コユキに触れてはなりません。


ひとつ。私達に嘘をついてはなりません。


「どれかひとつでも破れば、あなたを殺します。」


「…分かった。」


「それでは。部屋を用意しましょう。」




「ようこそ、"花園"へ。」





憂鬱月曜日…頑張ろ(`・ω・)bグッ!

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