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俺達が魔法を使う理由  作者: イイコワルイコ
その5、悲劇はドミノのように
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訪問




「やれやれ。この私が3人相手にここまで傷つけられてしまうとは…ヒカリさんは魔導師になったようですねえ。」



((ジュエル・リリース))



ズズズズ…



《デェェェェェェェェ!!!》



「Xは私が作ったフェイク。最強の魔物は今でもW。きっと忠実に役目を果たすでしょうねえ。」


ピラッ…


「この女だけを無傷で連れてきなさい。阻む者は容赦なく殺すこと。」


《デェェェェッ!!》


ヒュン!


「期待していますよ。…収穫無しで戻れば私は殺されてしまいますからねえ。」





………………………………。





「ふぁぁ〜…」


2日入院。そして退院。

そのうち病院に来る必要も無くなりそう。


ただ寝不足。


ずっとナナミさんが居たから。


…悪魔との戦いの時のこととか話してたら…ほら、18禁になりかけたあのこと思い出しちゃって。

また襲われやしないかって…ないか。



そんで、今は色々知識が必要だってことでギルドの書庫にやってきたとこ。



「ナギ、ほらよ。」


ジャラッ。


「重っ!鍵束?」


「…どれかが書庫の鍵だ。めんどくせえから後は自分でやってくれ。」


「う、うん。ナナミさんは?」


「俺は…ふぁぁ〜…ちょっと寝る。夜這いすんなよ?」


「はは…有り得ないから。」


前と違って、今は夜でも待機村レトルトには人が居る。

電気もついてるし、24時間営業だよね。



ガチャガチャ…ガチャガチャ…ガチャガチャ…ガチャガチャ…ガチャガチャ…


「開かねえっ!!!」


ピッキング下手くそな泥棒みたいじゃん!

ちょ、開いてよ〜人目が気になるから!


ガチャガチャ…カチャ。


「よかった。本当によかった。」



書庫は久しぶりな気がする。


少し本が増えたかな?


ー魔法図鑑


ー禁術


ー新旧役割書


ー魔王と勇者の伝説


「…あ、これ残ってたんだ。」


ガサゴソ…ガガガ…ガサゴソ…


「勇者と盗賊の交換日記ー真の章。通常版は普通に本棚に並べるとかいうおふざけだったしな。」


エル…

あいつは俺にどこか似てた…いや、互いに理解出来た。

だから気が合ったし…皆が知らないとこで結構仲良く戦ってたりしたんだ。

週一ぐらいで髪の色染めてさ。

新しい衣装考えたりさ。

アイコンタクトとか…あいつ、見た目ばっかり気にしてた。

でもカッコよかった。


あ。俺まだ私服だった。衣装作ってもらわなきゃ。


ペラペラ…


「はは…懐かしい。必殺技の後の決めポーズ論争。」



…………。



「しまった。ついつい…目的が違うよな。」


でも時間はある。盗み見しに来たわけじゃないし。

公認!オフィシャル!何も警戒する必要ない。


「じゃあ色々チラ見してくか。」


ー魔法図鑑

※基本魔法の上位魔法を魔導と呼ぶ。

※攻撃→移動・補助→回復の順に難度が高くなる。

※特別付録。魔法開発キットー下僕スライム編ー


「これって…ヒカリさんのビビか?」


ー禁術

※静止魔法を人間に悪用する者あり。よって禁止とする。

※変心魔法を人間に悪用する者あり。よって禁止とする。

※苦痛魔法を人間に悪用する者あり。よって禁止とする。


「苦痛って…ハ〇ポタのクルー〇オしか浮かばないんだけど。」


ー新旧役割書


「新旧って何さ…へぇ…ナナミさんに聞いた最強の魔王との決戦を境に基本的な役割のラインナップが変更されたのか…」


旧役割

戦士、格闘家、攻魔法使い、防魔法使い

治療師、盗賊、召喚師、勇者


「あれ…ナナミさんって海賊だよな…載ってない…昇格したら海賊になるのか?…盗賊の上位?賊繋がり?…うわ、新は少ないなぁ…少しは平和になったってことなのかな。」


今は平和なのか?本当に?



ー魔王と勇者の伝説


「ナナミさんコレの事言ってたのかな…前に見たしな……なんだこれ。メモがペタペタ…なんだよ…」


ー魔王と勇者の伝説

※1〇〇7年。世界中の技術者、科学者を集めて日本で"アナザーワールド"プロジェクトが開始された

※1〇〇〇年。科学者のデニスが独自の研究を進めている事が発覚。〇〇を通じて〇〇する物を開発していた。

※2000年元日。デニスの開発したワープ装置からモンスターが〇れた。

※現存する武器、化学兵器が効かない。よって専用討伐兵器の開発に着手。

※2002年元日。人間の言葉を話す化け物が現れた。その姿、知能の高さから有名なRPGゲームより魔王と名付け呼ぶことにした。

※2002年2月。我々は魔王と友好関係となり、人間強化のため魔法を教わった。

※2002年3月。デニスがモンスターに変身。魔王が人間を攻撃。我々は戦う術もなく逃げ隠れた、しかし後に人間兵器"守護者"の開発に成功。

※2002年5月。デニス及び魔王を異世界に封印。残ったモンスターも全滅し、"アナザーワールド"プロジェクトは隠蔽された。


「うわ…ちょっとまって…え…ええ…?」


デニスさんはワープ装置を開発して…そこから魔物が出てきた?

魔王と友好関係?魔法を教わった?

んで、デニスさんが魔物に変身?

異世界に封印?


「前はこんなの無かったぞ…なんだよ…これ。」


試練の時に話したデニスさんはアナザーワールドプロジェクトについて聞いたら態度が変わった。


「えーっと…出てこい出てこい。…そうだ。」


{2002年2月13日だ。}


へぇー!俺2歳ぐらいかな?ミレニアムベイビーだし。ってかそっちは明日地獄じゃん!


{…ああ。そうだね。"地獄"か…いい表現だ。}


「俺はバレンタインの話してたつもりだったけど、デニスさんは違う話だったのか。」


アナザーワールドプロジェクトって何のために…

タイトルこっちのが良かったんじゃない?

いや、なんでもない。



「こうなってくるとデニスさんに話聞きたくなる。大体こういうキャラって全貌を話すもんだしな。」


ガサゴソ…


本棚の裏とかに日記の断片とか落ちてないかな…

どこぞのゾンビゲームみたいに。


「くっそ!あるわけないか。あー。でもモヤモヤする。真実が知りたい!」


レベル上げついでに調べてみようかな…


ドサ。


「やべ。交換日記が……お?」


※エルー!早く帰ってこーい!

※ただいまー!

※ただいまー!じゃねえよ!3日もどこ行ってたんだよ!

※ちょっとなー。オヤジからのごくひにんむだよ!

※なんだそれ!教えろよ!

※それだとごくひじゃないじゃん!ばーか!

※お前こそ漢字書けねえでやんの!

※うっせえ!

※この日記は誰にも見つからないって!教えろよ!

※とうきょうのはしっこ。けっかいがみだれてとうきょうからまものがあふれたらたいへんだからな。

※そっかー。面倒な任務だな。



日記が落ちてたまたま開いたページに…ヒントになるかも。

調べてみるか…。


「片付けよう。これだけは見つかっちゃいけない。」


自宅保管でもいいんだけど、ここがあるべき場所っていうか。



「ふぅ…鍵束返して早速行ってみるか。」



…………。



コンコン…ガチャ。


「ナナミさーん、鍵返しに…」


ーアン!アン!アン!


「…は?」


「おう、おつかれ。どうだ?分かったか?」


「いや、何見てんの。」


「あ?別にいいだろ?俺は大人だ。別に1人で楽しむ趣味もねえよ。見てるだけだ。」


「……消そう?」


「問題ねえだろ?テレビ番組と一緒だ。ちょっと騒がしいのは同じだろうが。」


「気が散る…」


このほんの少しのやり取りの間もテレビからはムフフな映像と喘ぎ声が。

さり気なく音もデカい。


「鍵返すよ。んじゃ!」


「待て。ちゃんと理解したのか?」


「この状況で真面目な会話は出来ないわ!ちょっと調べ物して帰る!」


「ちょっと!ナギ!…ったく。こんなもんかなり控えめじゃねえかよ。…はぁ。次のDVD見るか。」




………………………………。




「…あなたが勇者ですか?笑えない冗談ですね。」


「うるせえ!まだこんなもんじゃねええ!」


((ギガ・インパクト))


「怪力自慢をしに来たのなら、帰ってください。ミラージュ。」


ブオオオオ!スカッ…


「おらあああ!」


((ロール))


「無駄です。野蛮な行いを続けるなら私も黙っていませんよ。」


「やる気になったか!?なら来いよ!俺は最強だ!!」


「…不幸をあなたに。」


「1発ぶち込んでやる!」


((ギガ・インパクト))


「デス・フォーチュン」



…………………………。



「あなたが本当に最強なら、あなたに勝った私こそ最強ですね。自称でしょうけれど。」


「ぶふっ……」


「私のエリアを嘔吐物で汚さないでください。」


「…ぺっ!可愛い顔して何言ってやがる。」


「私が可愛いのは周知の事実です。あなたが野蛮なこともそうなのでしょう?」


「…………………。」


「おや。最後の負け惜しみでしたか。戦士のお兄さん達、この方をエリア外までお願いします。」


「分かりました。」


「お姉ちゃん!」


「どうしたの?」


「あの人帰ったー?」


「はい。帰りましたよ。今後は悪い虫が寄り付かないようにしないといけませんね。」


「虫除けスプレー?」


「そうですね。人間用のがあればぜひとも利用したいですね。帰りましょう。」


「はーい!」


………………………………。



「虫除けスプレーですか…役割持ちだけを遠ざける結界は…難しいですね…」


「…やはり、他のエリアとは隔離するべきでしょうか…」


「この"花園"を汚されるわけにはいきませんからね。」




………………………………。




「もしもし!ヒカリさん!今家にいる?…うん、いい?分かった、もうすぐで着くよ。はーい。」


ピッ。


会いたかった。




「会いたくってー会いたくってー会えなくってー」


ピンポーン


「君に〜…何してんだ俺。」



………。



ガチャ。



「ヒカ……わぁお…」


「うふふ。何かしら?」


「いや、パジャマ姿…可愛いなって。」


「そう?なら買ってよかった。入って。」


「おじゃましまーす。」




…………………。






《……………………………。》





ヒュン…!



前回は予約掲載を試してみました。

何あれすんごい便利。


そして次回から第6章の予定!

現代は女のが強いんだ…色んな意味で。

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