表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺達が魔法を使う理由  作者: イイコワルイコ
その3、慎重な時ほど苦戦しがち
39/487

呪いの装備



「ヒカリさん。ヒカリさん?ヒカリさん!?空が火事だよ!?やりすぎ!止めてえええ!」


「うふふ…」


「モモ、どうすればいい?まさかの暴走とかどうすんの?」

「今のヒカリ。とても強い。」

「でしょうよ!あんだけ強キャラ感出してて弱いわけないって!止めよう!2人で!」

「勇者、戦えない。」

「そんなことねえよ。魔法銃がある。俺が気を引くからモモがあのブレスレットを外してくれ。壊すのは勿体ない気がする。」

「分かった。」


「よし。…魔法銃!」


あ、俺そんなに射撃上手じゃないよ?

だから気を引くだけ。ちょーっと足元狙ってさ。

いや、ヒカリたんの美脚に傷をつけようもんなら…俺が責任取ってヒカリたんをお嫁さんに…!!

あれ、バカが移った。


「モモ、行くぞ?魔法銃!」


ッバン!!


「っ!…ナギ君?どうして?邪魔しないでくれるかしら。」

「ヒカリさん!落ち着け!やりすぎだ!魔法を止めるんだ!」

「止める?必要ないわ。このままエリア中の魔物を焼き払うの。マリオも!みーーんな。」


まさかの続行。完全にこの世が終わる空の色。

遠くに人が見える。全員空を…


「…っモモ。後でお前だけは俺に怒るなよ。」

「構わない。早く。」

「ヒカリぃっ!!」


ッバンバン!


「…なぜ邪魔をするの?わたしの強さが羨ましい?これが終わったらナギ君も強くしてあげるわ。男として。何回でも。」

「…な、何言ってんの…?」

「分かるでしょう?貴方の視線に気づかないとでも?好きなだけ触れて、舐めて、m」

「やめろ。そんなんじゃないだろ。」

「うふふ。純情ね。」

「そんなんじゃないだろ。お前がどんな覚悟で家族を差し出して魔術師になったのか知らないけど!そんなんじゃないだろ!…」


「なんか、違うだろ!!」


「魔法銃!」

もういい。回復魔法は存在するわけだし、少し当てるぐらいの気持ちで。


ッバンバンバンバン!

ピシュッ…


腕に掠った。


「そう…分かったわ。なら、教えてあげる。貴方の期待なんてどうでもいい。私は世界を救うの。貴方の純粋な下心なんか要らないわ。」


((ボルケーノ・ブレード))


「く…完全に上位互換か。」


輝石…ステータス強化じゃあんなにならねえ。

力に溺れるってことは、間違いなく。

役割昇格の効果か。

エルも魔王の攻撃をガード無しで無傷だった。

あれは役割が盗賊から昇格してたからか…役割の本読んでないから上位が何かわからないけど、魔術師の上は、ヒカリが家族全員を差し出すほど切望していた…



「魔導師。」


スッ…

「心の中で独り言かしら?うふふ…そうよ、私は」


ズシャ。


「ぐぅぅっ…」


「魔導師。選ばせてあげる。死にたい?それとも燃え尽きたい?」


「…それって"はい"か"yes"じゃねえか。とんでもない決め台詞だな…」


((ボルケーノ・メイル))


キンッ


「モモ。貴女も私に手を出すのかしら?」

「ヒカリ。正気に戻す。」

「私は正気よ?うふふ。」


ヒュンヒュンッ


「モモ!上だああ!」


「守護。」


キンキン!


「2対1なのね…バガ様も呼んでいいのよ?それでも物足りないくらい。」


エルとヒカリのレベル差を考えるとマズイ…バカ呼んでも何も変わらないのは言えてる…



((ボルケーノ・キャノン))


「な!!っ熱い…小さい太陽みたいに…」


「触れれば貴方達はおしまいよ?うふふ。少しは楽しませてね?」

ニッコリ



「づぁぁぁっ。熱すぎる…モモ」

「手を。守護する。」


「あら…守護者の力で防御するの?女の子に頼ってばかりなのね?」


「な、何か問題でも?」


「…情けない。」


ジリジリ…



太陽は少しずつ近づいてくる。

触れたものを巻き込み炎を揺らめかせながら。



「モモ、魔力切れとか無いか?」

「有り得ない。ヒカリ、強い。」

「そうか。」



ジリジリ…ジリジリ…


「守護の力と私の魔法と、どちらが強いのかしら。」




……チン。


「………。」


何かが聞こえた気がした。



ジリジリ…ズイッ。

スゥゥゥゥゥゥ…



「誰かしら。」


太陽が縦に真っ二つに切れて霧散した。



「お前がこのエリアの勇者か?」


「お、お前…どういうことだよ…」



丁度いい助太刀のタイミング。

俺達の前に現れたその男。


少しだけ茶髪で。

男性アイドルを意識したような服装。

身のこなしは軽く。

慣れ親しんだその姿に動揺してしまう。



…どういうことだよ。



「…お前、誰だ?」

「質問に答えろ。お前がこのエリアの勇者か?」

「ああ、そうだよ。」

「勇者らしさは無いな。死ぬ前に子を連れて逃げろ。」

「…逃げれねえ。」

「………。」

「お前には身に覚えがないだろうけど、聞きたい事があるんだ。それから、そこの女の子は望んでこんなことをしてない。あのブレスレットを外してくれ、戻るはずだから。」


「ほう。魔装備に憑かれたか。いいだろう、見ておけ。」




「私こそ最強の勇者。…氷殺大剣」


「なんだあれ…」

「魔法剣の一種。」


突然現れたその男は勇者だと言った。

突然現れたその氷の塊を大剣と呼び、今…


キキキキキキキキキキキ…

「剣よ、応えろ…!その輝きを放て!氷殺大剣!」


ヒュウウウウウウウウウ…


氷の軋む音から突然の冷たい強風。


「勇者。守護。」

ギュ。


「貴方が私の相手なのね?少しは楽しませて頂戴。」

「何を言う。もう終わりだ。」


「うふふ。ご冗談。」


ジュパァァァン。



「ヒ、ヒカリぃぃぃっ!!!」


瞬殺。


ただ、武器を呼んで、風が吹いただけなのに。

どうしてヒカリはあんなに体を深く斬られて…


「び、病院に…!モモ!」

「分かった。」


「手加減はしたぞ。その魔装備はその女には不適合だ。2度と触らせるな。」


「…今回は感謝する。ありがとな。立ち去る気満々なんだろうけど、お前と話がしたい。」


「いずれ近いうちに会うだろう。必ず。」


「ああ、必ずだ。必ず。」





お前なのか…エル。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ