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俺達が魔法を使う理由  作者: イイコワルイコ
その3、慎重な時ほど苦戦しがち
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不可能任務



…意外と高かったな…無駄使いもいいとこ。




「うぃー…チクチク&むず痒い。2980円だぞこれ。」



時間は0:17。


高層ビルがたくさんある街へ自宅から27km


余裕をもって23:00に出発。



「レベルカンストしたらもっと速く来れんのかな。あ、移動系の魔法使った方が速いか。」



高層ビルを特定の位置から見上げると


「…漢字の山の…真ん中。」



「ビルの正面はまぁ自動ドアだし無理だな。裏口…」



俺は盗賊の鍵を使った。

裏口のドアが開いた。



「でん、でん、でんでん!でん、でん、でんでん!」


それっぽいBGMは大事。


「監視カメラ…やっぱあんのか!どうする…本当に盗賊ミッションじゃん。」


ゲームとかだとカメラの向きが変わった時にーとかあるんだけど、現代は素晴らしい。プライバシーの欠片もない!



「あ、高速移動してみるか!」


どっかのマンガみたいだけど、魔力って慣れると身体の中好きなように動かせるんだよ。

魔力を一箇所に集めると、レベル補正の力がその部位に100%反映される。

って、ヒカリさんが言ってた。


「物教えてくれる時メガネかけてんだよな…万能タイプのヒロインだわ。」


「うし、やりますか…!」


ビュンッ…



………………………。





真っ暗かよ!


地下駐車場村ことレトルト。

消灯したら真っ暗で怖すぎ!


「書庫ってどれだよ…何も見えないよぉ…」


Prr〜prr〜♪

「あ、更新来た。」


ウェブ小説サイトのお気に入り作品の更新メール。

わりと夜中に更新とかあるよね。



「…帰ったら読もう。そんなことより真っ暗なのを…あ。」




スマホで照らせばいいんだ。




「てへ。お馬鹿さん。」



「神の光!!」


などとほざいております。

ただの懐中電灯機能。



「書庫〜冷凍庫〜金庫♪書庫〜冷凍庫〜金庫♪」


「書庫〜冷凍庫、金庫!」


「書庫〜冷凍庫、金庫!」


「しょ…あった。」


お掃除推進ユニット、バキューム。

オリジナルデザインの掃除機は21万円。

ぼった…なんでもない。



「おじゃましま〜す」



広さはコンビニくらい。

そう、なんともいえないぐらい。

書庫にしてはかなり狭いよな。


「本棚多い。勉強以前の問題これ。どれどれ」


ー戦闘魔法


ー合体魔法


ー召喚魔法〜入門編


ー武装魔法


ー移動魔法


「魔法の書ばっかじゃねえか!勇者舐めんな!」


「あ、棚移動すればいいのか。」



ーレベルステータス理論


ー空中制覇〜歩行、浮遊編


ー魔装備


「なるほど他には」


ー魔物図鑑・上


ー魔物図鑑・中


ー魔物図鑑・下


ー魔王と勇者の伝説



「っ!惹かれるタイトルだなおい。いくつかパラパラーっと読むか」



ー戦闘魔法ー

※付与する属性or性質と使用傾向or呪文で構成される。

※レベルに応じて呪文は解放される

※満たない者が詠唱しても無効となる

※呪文の威力は最小がエンド、最大がエンドである。


ーレベル…2ー

※レベル÷20の値が基本的な身体補正値である

レベル10÷20=0.5

レベル20÷20=1

……元々の肉体の値を100とする

レベル10→100+50

レベル20→100+100

※レベルの最大値は不明。99まで確認。


ー魔装備ー

※魔法・魔力を込めた装備。

※回数制限のある物、特定条件で使用可能な物などがある

※込められる魔法は1種まで。



「おお…結構読んだな…ちょっともうお腹いっぱい。」



「でも…伝説は別腹だ。…え、ちょっと破けてんじゃん」


ー魔王と勇者の伝説ー

※1〇〇7年。世界中の技術者、科学者を集めて日本で"アナザーワールド"プロジェクトが開始された

※1〇〇〇年。科学者の〇〇スが独自の研究を進めている事が発覚。〇〇を通じて〇〇する物を開発していた。

※2000年元日。〇〇〇の開発したワー〇装置からモンスターが〇れた。

※現存する武器、化学兵器が効かない。よって専用討伐兵器の開発に着手。

※2002年元日。人間の言葉を話す化け…



「そこに誰かいるのか!!」


「え。」


「誰だ!!」


ちょちょちょちょちょ…ヤバいって!



……コロコロ…


「何これ。ボールペン?」



カチッ


シュゥゥゥゥゥゥ…


「うわ。煙…」


「くそ!誰だ!煙幕か!…書庫で何をしてる!」


「逃げれる…よし。」


…………………。




そーっと、階段を上り下りする時に限ってギシギシ言うよね。


「俺の…へ…や……着いた!あぁー疲れた。」


この為だけに買った強盗御用達な目出し帽をポイー。


「伝説のやつはもう少し読みたかったな…大好物を後から楽しむ性格が裏目った。」


「あんま見ないけど、オカルト的というか…破けてたくせに結構読めた気がする。」


科学者が研究・開発した装置のせいで魔物が現れるようになったのか…その装置を止めれば…魔物は出なくなるのか?

現存する武器…確かに宝剣アンブレラ=ビニールは取り込まれたしな。専用武器とかは魔法剣とか?

てか最近の出来事なんだな。

実は大昔から魔物はこの世に…ってオチかと。


「2000年に世界は終わるとかいう予言…間違ってないのかもな。」



Prr〜♪

メール…エルから?


「どうだったよ?面白いもん見れたか?」

返信ッポチ。

「魔王と勇者の伝説の続きが読みたい」

Prr〜♪

「なんだそれ?魔法書とか戦闘技術の本は?」

返信ッポチ。

「見たけど伝説の話のがヤバそう。魔物の現れる原因とか載ってるみたい」

Prr〜♪

「俺書庫の本は全部読んだ。嘘は良くないぞナギ。」

返信ッポチ。

「本当だって!今度は一緒に忍び込もう」

Prr〜♪

「今度"も"な。週末予定空けといてくれ」



今度"も"?

息子のくせに弟野郎!現場に居たのか!?

…ボールペン…。


「何でだ…試されてたのかなぁ〜。いいや、もう寝よう。」



…………………。






…モワァ


「はい。例の本を見たと思われます。警備が騒いでいたので。はい。引き続き様子を見ます。失礼致します。」







「愛しております、我が魔王様。」






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