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闘病履歴31

助けられるのはマカロンさんだけなのですと、霊媒師は言った。

霊媒師が真華を凝視しながら告げる。





「このままの形で続行して下さい」





拓郎君が質問をする。




「例えばですね、先生はそうやってマカロンを霊視しながら全体的な流れを掴めるのならば、先生がマカロンを通して生き霊にメッセージを送り、自殺を阻止する事は出来ないのですか?」





視線を拓郎君に注ぎつつ霊媒師が言う。





「以前にも申し上げましたが、この生き霊には各種まじないや浄霊は効かないのです。言い方を変えれば、それを強引になせば、本体である女性は直ぐさま自殺して果てるでしょう」





真華が尋ねる。





「それはどうしてそうなるのですか?」





霊媒師が即答する。





「向こうの世界の法則で、それはそうなっているから、そうなっているのです」





拓郎君が言う。





「マカロンが情けを以って説得しないと彼女は助からないのですね?」





霊媒師が恭しく頷いた。





「彼女はマカロンさんに助けを求め、マカロンさんは情けを以ってそれに救いの手を差し延べる。その形だけが彼女を救うのです。それしか無いのです」


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