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闘病履歴232

鈴の音が世界中に拡がって行くわと、真華は言った。

一人ぼっちでいる真華の夢の中で鈴の音が鳴り響き、その音が真華の夢の領域を抜けて、音なき音として四方八方に拡散して行く。





まず霊道の四つ角に封じ込められていた白が覚醒し、渾身の力で穴の蓋を突き破って、霊道の上に立ち上がり、それに呼応して、別の四つ角にある水溜まりから第三の目が氷を押し上げるように復活して、鈴の音に向かって走り出した。





二人の足音を聞き付けたように靄が黒の姿を象り、鈴の音に向かって歓喜の声を張り上げ、走り出した。





そして砕け散った生き霊の残骸が映像を逆戻りさせるように黒い犬の姿となり、生き霊は復活の遠吠えを上げた。




霊道に縦横無尽にはびこっていた死に神達は分身達の身代わりになるがごとく、四つ角に吸い込まれ、姿を消して行く。





生き霊の復活に朝の街中をさ迷っていたMは再び生き霊と話しをしたいという熱望が擡げ、生存の意志を高らかに胸に抱き、家路についた。





拓郎君が見守る中、眠っていた真華が目を見開きおもむろに言った。





「…鈴の音が世界中に拡がって行くわ」





音なき音の鈴のが、世界中から理不尽な殺戮を消して行った。

鈴の音が世界中の子供達の心に鳴り響く、平和の錦である事を熱望しつつ、筆を置きます。m(__)m

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