自分は鈍ちんかすだそうです
メイドさんを初めてリアルで見たのは、地元に初めてできたメイド喫茶が初めてです。
全ての予定を終え、放課後例のマンションの中に入り部屋の前までやってきた。
ふぅ…これからクライマックスな予感がバリバリするぜ!!
変な手汗がでているくらい実は緊張してるのは誰にも言えないけども!
俺は勇者になる男だから!!長男だから!!!
そう意気込み、両手でほっぺたをバチンと叩いたところで覚悟を決める。
いざ鎌倉!!!
ピンポーーーン
『『どうぞ』』
ガチャリっ
俺は魔王の城に攻め込む面持ちで扉を開けた。
リビングにたどり着くとそこには同じ学生服を着た凛とした女性が座っていた。
部屋の中はとても広いが物が少ない。リビングに机と椅子とソファがある。
後はほんとに生活感が無い感じだ。テレビもないしこの部屋は一体…
『あまりじろじろ見られると恥ずかしいです』
『すっすみません!!』
謝罪をすると女性は対面に座るよう促してきた。
『粗茶です……』
ことっ
『おぇあっ?!どぅも…』
気配が無かったぞ?!!
急に横からメイド服を着た人がお茶を置いてきた。
流石にビビるぜっ?
出された茶をすすり、ひとまず落ち着こう!
俺はその湯呑を一気に飲みほした。
『飲んだところで自己紹介をさせて下さい。今日はいきなりお呼びしてしまい誠に申し訳ございませんでした。私、久坂の姉の久坂沙耶と申します』
『久坂…さんの?お姉さんですか。自分の名前は…』
『勇者さんですよね?お噂はかねがね…そんなあなたに弟の事でご相談があります』
間髪入れず勇者呼びですか!!?
とゆうか久坂姉の後ろに佇んでいるメイドさんが怖い。黙って聞けと言わんばかりにこちらを睨んでいる。
『わかりました!俺にできることは手伝わせてください!!その、弟さんの詳細をお聞きした上でにはなりますが…』
『『えっ?』あっ?』
『えっ??』
久坂姉とメイドさんが同時に聞き返す反応が返ってきた。
えっ??俺、何かまずい事聞いたのか!!?
『あの、、私の弟は確か勇者くんと同じクラスですよね?』
えっ・・・・・・久坂って名字の同じクラス・・・?
ヤバい!確かクラスの自己紹介で聞いた覚えがあるんだけどぱっと出てこない。
『はい。確かに久坂くんとは同じクラスですが、お恥ずかしい話クラス皆とコミュニケーションを取れていないものでして。。俺の未熟さ故です、すみません!!』
『謝らないでください、弟があなたのことをよく話すものですから仲が良いものとばかり…』
『正直な話もすると、最近はクラスメ―トの頼まれごとをこなす毎日でして、交友関係を絞っていた俺も悪いのです!よければ弟さんの下の名前を教えてください!!』
俺は土下座をする勢いで頭を下げた。これで許してくれるかわからないが誠意は伝えたい。
せめてものの誠意。
久坂姉は一瞬考えるような仕草をした後口を開いた。
『弟の名前は久坂聡志です。黒縁の眼鏡をかけた黒髪の私より少し背が引くい子です』
『聡志…さとし……あっ!!!!?』
俺は声をかけようと思っていた第一候補の聡志くんを顔を思い出しつい叫んでしまった。
『……鈍ちん野郎がっ』ボソっ
誰かがボソッと言ったような気がした。
言ったのはどっちなんだぁーーーぃどっちなんだぁーーーぃ




