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第三十一話 選ばれし十人

パリンッ!

そんな音を立て白空間は終わりを迎えた

そして次に目を開けると...

司希「.......」

貫かれた肩を抑えながらうずくまる兄さんと

それを見下す僕がいた

会場は騒然とした

「なんであいつら突然姿消したの?」や「学園最強が負けた?」などの声が聞こえてきた

僕は学園長の方に視線を向け

零「僕の勝ちです」

そう、告げた

しかし....

学園長「?お前は何を言っているんだ?」

学園長は本当に意味がわからないと言わんばかりに首を傾げた

零「司希さんに一撃を与えました」

零「なのでこの勝負僕の勝ちです」

学園長は僕の言葉を鼻で笑い飛ばした

学園長「はっ!」

学園長「確かに司希は肩にダメージを負っている」

学園長「では....」

学園長「これをお前が与えたという証明は?」

零「......」

学園長「それを証明してみせろ」

学園長「お前はどうやってこの場から姿を消したのか」

学園長「どうやって司希に一撃を与えたのか」

学園長「どんな....力を持っているのか」

学園長「それを全て説明できたら勝ちを認めよう」

零「あ...え..あ..」

僕は言葉に詰まってしまった

そうだ、よく考えればそれは当然の事なのだ

審判が見ていない所で勝ちました勝ちを認めてくださいなんてそんなの無理があったのだ

学園長「....では、質問を変えよう」

学園長「神谷零...お前が...」

学園長「お前こそが...」

学園長「勇...」

学園長が言い終わる前に...

零「.....え」

僕の視界には真っ赤な鮮血が四散するのが映った

僕の意識は段々とフェードアウトしていき

司希「勝負はまだ終わっちゃいない」

司希「これで、俺の勝ちだ」

兄さんのそんな声が聞こえてきた

コツコツと足音が聞こえてき

司希「次は見える所でやる事だな」

兄さんのそんな呟きと共に

僕の意識は暗闇に落ちていくのだった


零「.....ん?」

次に目を覚ますとそこは医務室だった

ふと外を見上げると空がオレンジ色に染め上げられており

随分と眠っていた事が分かる

僕はゆっくりと体を起こすと...

???「大丈夫ー?」

零「!!」

隣のベッドから何やら声のようなものが聞こえてき

僕がそちらに視線を向けると

迅「やっほー」

そこには身体中に包帯を巻いている迅がいた

零「流れ星に衝突なんかして体大丈夫なんですか?」

迅「アハハ、まあ少し痛むけどね」

迅「流石はこの学園の設備っていったとこかな」

迅「1日寝てたらすぐ治ったよ」

零「そうですか....」

迅「零君もバカだねー」

迅「まさか、司希に挑むとは」

迅「伊織で良かったのに」

零「しょうがないじゃないですか」

零「1番戦いと思ったのが司希さんだったんですよ」

迅「それでこんなにこっぴどくやられたと」

零「うるさいです!」

迅「アハハ!」

迅「....」

迅はふと医務室の天井を見上げた

迅「....あのさ」

零「?」

迅「学園長さ、なんでこんな事したと思う?」

零「こんな事?」

迅「急にDクラスに実技授業とかさ」

迅「明らかにおかしいじゃん」

迅「やるならSクラスにやればいいものの」

迅「なんでそんな事したのかなーって」

零「そんな事僕に聞かれても....」

迅「....って、やる前は思ってたんだけどねー」

迅「実技授業見てて気づいた事があるんだよ」

迅「このクラスにはSクラスをも超えるポテンシャルを持つ生徒が何人もいる」

迅「そして学園長の実技授業の結果によっては歴史が変わるという発言」

迅「その二つから導き出される答えは一つしかなかった」

迅「学園長がこれからやろうとしている事は——」

迅が何か言おうとしたその時

ザッー

ノイズ音が聞こえてきた

放送「あーあー」

放送「生徒の呼び出しをします」

放送「神谷司希、黒埼蓮、相馬迅、九条伊織、水瀬美月、桜庭紫苑さくらばしおん、一ノ瀬凛いちのせりん、雨宮湊、月城悠、神谷零」

放送「以上、10名の生徒は至急学園長室に来るように」

それだけ言い放送は切れてしまった

迅「あーあ」

迅「予想当たっちゃたよ」

零「予想?」

迅「プレデターの7人とDクラス3人が呼ばれた」

迅「これでも分かんない?」

零「.......」

僕はしばらく考え...

零「分かんないです」

迅「....零君って結構察し悪いよね」

迅「ま、いいや」

迅はそう言ってベッドから起き上がり

迅「学園長室に行けば分かるよ」

零「......」

そうして僕達は二人で学園長室へと向かうのだった


コンコン

学園長「入れ」

迅「失礼します」

入室すると

どうやら僕達が最後のようで他の八人は全員揃っていた

学園長「さて、全員揃ったな」

学園長「君達に話さなければいけない事がある」

司希「なんですか?」

学園長「私は今日プレデター3人をDクラスに派遣させた」

学園長「そうだね?」

プレデター3人とDクラス4人がコクコクと頷く

学園長「私はそこで3人の逸材を見つけてね」

学園長「もしかしたらプレデターに匹敵する実力があるかもしれない、そう感じた」

学園長「その逸材と言うのが...」

学園長「君達、3人だ」

そう言って学園長は僕達Dクラスメンバーを指差した

学園長「プレデター程の実力があるのにDクラスにいるのはおかしい」

学園長「私はそう感じてね」

学園長「前代未聞の人物には前代未聞の事態で返さないといけない」

学園長「つまりな....」

学園長「君達には、前代未聞のプレデター入れ替わり試験を行ってもらう!!」

学園長はそう高らかに宣言するのだった


第三十一話 終了

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