何故、教えてくれなかったんだ?
済みません。遅くなりました。
まあ、7人を宿泊出来る家は限られていますから。
「ライカ、お帰り」
「ただいま、ユリナ」
「お、お帰りなさい、ライカさん」
「お帰りなさいです、ライカさん」
娘2人は、仲良くユリナ達と一緒に、具沢山スープを食べていた。
「ライカも、一緒に食べよう」
「ああ、そうするよ」
それで、この食事中に娘2人は自己紹介をした。
因みに、娘2人は俺が行った後に自己紹介をしようとしたが、二度手間になるからと待って貰っていたみたいだ。
そして名前は、上が「ナーム」で下が「マーム」で、年の差2歳の姉妹だ。
「……行こうか」
「そうだね」
食後の軽い休憩が終わると、王都に戻る事にした。
まだ、受けた依頼が終了していないからな。
「……揺れない!?」
「……ふわふわ!?」
当然だが、揺れない快適な馬車の乗り心地に2人は驚いていた。
「到着~」
とりあえず、泊まっている宿屋に都合良く俺達の部屋の隣が空いていたから2人の部屋にした。
「念の為に、ソフィア達は宿屋に居てくれ」
「分かったわ」
「分かったよ」
「任せて」
ソフィア達には宿屋に居て貰い、俺とユリナ達で冒険者ギルドに向かった。
「依頼は達成した」
「本当ですか!?」
「事実だ。 証拠としてダークネスレッドアイズスネークをマジックバッグに入れてある」
「しょ、承知しました。 ギルドマスターに報告しますから、少々お待ちください」
「分かった」
待つ事5分で、3階のギルドマスター用の応接室に通されて待っていると、3分後にギルドマスターが入ってきて、俺達は説明した。
「……以上だ」
「ご苦労だった。 しかし……」
「何か問題が?」
「いや、王族から指名依頼を受けるぐらいだから、信頼と実力は保証されているのだが、こんなに若いとはな」
「俺としては、才能を努力で積み重ねれば、当然の結果だと思うが?」
「確かにそうだな」
「それでギルドマスター。 ダークネスレッドアイズスネークはどうする?」
「5日後の午前8時までに、冒険者ギルドに来てくれればいい」
「分かった」
……5日後
前回と同じくナームとマームはソフィア達と宿屋で留守番だ。
……今、8時半を過ぎた。
「これよりダークネスレッドアイズスネークの解体を行う。 ……ライカ、出せ!」
「分かった」
実際は「倉庫」からだが、マジックバッグに見せ掛けた鞄からダークネスレッドアイズスネークを出す。
「「「「「「「おお!」」」」」」」
「取り掛かれ!」
ギルドマスターとの交渉で、ダークネスレッドアイズスネークの魔石と、頭も合わせた左側全てが俺で、魔石以外の右側全てを冒険者ギルドに売る事になった。
「ほれ、魔石だ」
「ああ」
最初に魔石が取り出され俺に渡された。
その後、綺麗に左右に解体され頭を含めた左側全てを受け取るが、当然だが、肉・皮・骨・内臓・血液に分別されている。
……全て終わったのが午後4時過ぎだ。
「流石の手際だったな」
「そうだね」
いや、本当に!
数日掛かるかと思ったら、7時間半ぐらいで俺達の分の解体が終わった。
明日は、ギルド側の分が解体される。
「終わったの?」
「ああ。 後はギルド側の分で、商業ギルドと連携して販売される。
その販売された金から、俺達の分が支払われる」
この件は王族が関わっていた為に、普通なら冒険者ギルドに売ったら、それで終わるのだが、王族へのアピールで商業ギルドも参加して多めに貰えるやり方になった。
「早くて7日後かぁ」
「そうよ」
「だから、その間にナームとマームを村に送ろうと思っている」
「賛成!」
ユリナの賛成で、明日出発する事になった。
……まあ、フェリシア王女への報告は帰ってからでいいよな。
「やっぱり、揺れないわ」
「やっぱり、ふわふわよ」
パカラパカラパカラパカラ……。
予め、冒険者ギルドから2人の村の所在地を聞いている俺達は、その村に到着する街道を移動中だ。
……それと、途中の野営でこっそりと、彼女の意見を聞きながら、ある物を作った。
「到着だ」
約1日半で2人の村に到着した。
「「お父さん! お母さん!」」
「「ナーム! マーム!」」
無事に親子の再会を果たして良かった。
そして、俺達は村長の家に1泊する事になった。
「何故、教えてくれなかったんだ?」
「お父さんに言われてて……」
「……仕方ないか」
「「ごめんなさい」」
感動の再会の後で教えて貰ったのだが、2人は村長の娘だった。
翌日、朝食を頂いた後、俺達は神像が置かれていた場所に居る。
植物の成長は逞しく、既にダークネスレッドアイズスネークの荒らした痕跡は無かった。
「これで良し!」
俺達は協力して小さな社を建て、そこに俺が作った神像を置く。
「「ありがとうございます!」」
「じゃあな」
俺達は2人が立つ花畑を後にした。
「大丈夫かな?」
「大丈夫だろう」
「……そうだね」
ユリナは心配していたが、少なくとも最低限は大丈夫だろうと思っている。
あの時、上空では女神アルノディースが何かしていたからな。
そして、俺達は馬車に乗り王都に戻る為に出発する事にした。
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7日後なのは、近隣の街や村の冒険者ギルド所属の解体士達と、解体が得意な冒険者達を集める為。




