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プロローグ

 この作品は時に残虐な描写

差別的、卑猥な表現を用いる事があります。

 それを用いる事でより作者が表現したい世界観を見せる事が目的ですが

苦手な方、嫌悪感を感じた方は読むのを止める等。

ご配慮願います。



爆音と共に巨大な炎の塊が地面に突き刺さり壮大に上がる土煙が収まった頃……

 俺は土と泥まみれの顔を上げた。


「これで、3回目…そろそろか…」


 周囲に人影が無い事を確認すると即座に走り出す。

  もう、何度目になるのかも分からない。この【狩り】も終盤だ

じきに奴らが退いて行く、何かめぼしいモノはないか探さないと……

走り出して少したった頃、違和感を感じて立ち止まる。


(何か、声…音?が聞こえなかったか?)


周囲に気を配りながら、聞こえた方向を見つめる……

と、火の玉が崖下から飛び出してきた。


「ちっ!」


一瞬、踵を返して逃げようとしたが

そのまま火の玉が見えた所まで走り出す。


(危なくなったら逃げる、無闇に助けようとするなよ!)


そう自分に言い聞かせながら崖下を覗き込む。

そこには外套を頭まで被った女と

それに馬乗りになっている男の姿が見えた。


「大人しくしてろ!お前だって楽しんでから死にたいだろ?」


下卑た笑いをしながら男が自分のベルトを外している。

女は恐怖で顔を歪めながらも男の顔を睨みつけ


「離れなさい!」


と言いつつ自身の両手を男に向ける。


「テメェッ……!!」


 不意に男の頬に傷ができ血が流れ出た、一瞬で怒気を膨らませた男が裏拳で女の顔を殴りつける。

声も出せないまま女の頭が地面に打ち付けられ

その反動で外套から出てきた綺麗な黒髪が地面に花のように広がる。

それを見た瞬間、俺は持っている短刀を抜くと男に向かって飛び降りる。


「テメェ……もう殺す!」


そう言って立ち上がった男の首に短刀を突き立て


「悪いな、俺がこの女を貰う」


と言ったのはほぼ同時だった。


「魔法師だったら有難いと思ったが、まさか精霊使いとはな…」


俺は気を失った女をロープで自分の身体に固定すると男のベルトから剣を引き抜き


「後は森の魔物が食ってくれるだろ、さて…」


そこまで呟くと、暗い森の一角に呑み込まれるように歩いていった。


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