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高速潜水艦を投入せよ その3(終戦へと続く道)

皆さま

覚えてますか?


久しぶりの投稿です。


いや~

自治会は無事?に終わりましたが、次の会長のさまざまな質問・愚痴に付き合い (*^▽^*) に明け暮れながら、仕事最期の一年間にイライラしながらなんとかなるかな?と思う暇なく、連れ合いの「心臓の手術」………神は何の試練を与えてる? という訳が分からない状態をなんとかくぐり抜けました。


さて、

少しは書き方が変わったでしょうか?




朝 静かに

この一日の御恵みを祈りおれば

わが心にあふれくる

主イエスにあるやすらぎ


朝 静かに

霊の糧かてなる御恵みを学びおれば

わが心にあふれくる

主イエスにある望み


朝 静かに

新しい日を賜たまう神たたえおれば

わが心にあふれくる

主イエスにある喜び


(作詞:水野 源三 作曲:竹田 由彦 イザヤ33:2、哀歌3:22-23 ※新共同訳)



◇          ◇


 夜間と襲撃前であるので、フネの照明は30分前から蛍光灯から赤電球に変更されていた。


「深度15」


「ヨーソロー」


マリアナ諸島のテニアン・サイパン島への補給船団への攻撃は、阻止する側の潜水艦の数を減らしつつかなりの戦果を上げていた。1隻の輸送船・油槽船が減れば、それだけ本土へのB29の攻撃回数が減る。


「敵艦、4000、右4度、速度24、角度変わらず」


狙っていた船団ではなく、巡洋艦とそれを守る駆逐艦数隻。しかもその巡航速度は二倍、異常なほど速い。そしてその動きは、信じられないが直線。

『何故か?』

などと考える時間はない。

 潜望鏡深度ではないこの時、潜水艦長はアクティブソナーとパッシブソナーの両方を駆使しつつ、自艦の攻撃に備えなければならない。


「ヨーソロー。修正後、一番二番、撃て」


「最終修正、一番二番、発射」


「三番四番、準備完了」


「ヨーソロー、修正後に発射。水測長、敵艦の動きから目を離すな」



しばらく後に、重巡洋艦が1隻、2つに折れてしまったことを知った。

その後で爆雷の嵐になるが、それでも伊225はその後にも護衛の駆逐艦を1隻大破させた後に生還できた。




 米海軍は日本海軍の高速潜水艇・艦の暗躍によって、護衛が十分でない艦隊・船団の出港を躊躇った。特に船団の船員や、船に乗り込む海兵隊・陸軍兵隊が嫌がった。


「十分な対潜能力がない船団に乗り込めるか!」


という具合である。そのために作戦のスケジュールが大幅に変更されるはめに陥る。落ち着きを見せた大西洋からの護衛駆逐艦群を太平洋へと回航する必要があった。ただ、そのために大西洋でのUボート被害が一時的に上がったためにイギリスからは苦情が上がった。アメリカ海軍は無視した。外部からの批判は大統領に任せれば良いが、内部からの批判は無視できるわけではない。(「ballot paper」投票用紙に関わる)



「海兵隊はアメリカ海軍が守る」


という、少なくとも表の顔を出し続けなければならない。そうでなければ、海軍の装備を維持し続けることを国民、そして議会は納得できない。それでなくとも戦前からの、アメリカ陸軍側の「戦略爆撃機」構想による予算獲得に反抗できない。B29が開発・存在する中で、海軍は海軍なりに自己の存在理由を証明し続ける必要があるのだ。(B29はその頃としては余りに先進的であるために故障前提で使い続けていたのは、アメリカ陸軍が海軍に対して『海軍より我々がアメリカの今、今後に必要なものである』と証明するため)それは、海軍トップが


「女好き」

「ゴシップありあり」


であればあるほどである。(部下の奥さんに手を出しているのはいがなものか?)


 とりあえずトップは置いておいて(笑)、アメリカ海軍としても大西洋からの護衛駆逐艦群(護衛空母を含む)を引き抜き、航路帯の整備を行った。大西洋艦隊対潜部隊指揮官であったW.D.ベイカー大佐は、対潜戦オペレーションズ・リサーチ・グループ (ASW Operations Research Group, ASWORG)を編成、次第に組織は拡大し続けORG (Operations Research Group)へと発展した。

 太平洋艦隊は、大西洋でも効果があった「ハンター・キラー作戦」をまずは取り入れる。航路帯を守るために「ハンター」グループは、航空偵察と航空支援を提供する護衛空母を中心に編成され、「キラー」グループは航空機やコルベット、駆逐艦、護衛駆逐艦、フリゲートで編制される。そして、その作戦はほぼ失敗した。日本海軍は航路帯を狙うことが少なく、そして大西洋と比べて航路帯は細い。ハワイへの航路帯は既にアメリ海軍が確保していてそれを狙う日本海軍潜水艦は単艦で攻撃することだけである。本来ドイツ風の狼群襲撃に備えた「ハンター・キラー作戦」では充分に対応できない。そしてオーストラリアを中心とした基地への補給任務に対しても同様で、日本海軍の襲撃はゼロではないが通常潜水艦への対応で十分であった。(もちろん損害は軽微であるがゼロではない)

 この航路帯保全のため、護衛空母と護衛駆逐艦・コルベット数隻の対潜グループを幾つか編成して船団前衛としていたが、結果として


 「労力に似合う成果があげられない」


こととなる。確かに数隻の日本海軍潜水艦を沈没させたものの、そのために10のグループ艦隊(大西洋の対潜グループとほぼ同数)を常時動かすこととなり、米本土・ハワイからオーストラリア・ニューカレドニアへの往復1ヶ月半(補給・静養を含めると2ヶ月以上)を費やす可否が問われた。

 ただアメリカの船員組合を納得させるためには、最低限度とも判断された。そして、オーストラリアへの物資搬入が途絶えれば、オーストラリアは対日戦線より離脱し、単独和平を結ぶ恐怖がある。アメリカ単独でも日本には勝つだろう。しかし、スケジュールが狂い、アメリカの若者がどのくらい戦死し、どのくらい選挙での票を減らすか…政治家にとっては後半の方が重要である。それでなくとも『戦時』という大統領特権(平時であれば国会というブレーキが効くが、有事は独裁者真っ青(下手すればヒットラーよりスターリンに匹敵する)の権利がある)で好き勝手でき、任期四期目という、諸代大統領が果たし得なかった栄誉(アメリカ大統領はワシントンに習い二期までと非文・慣例的にされていたのを無視した。ちなみに現在は最大二期と成文化されている)を堪能している。



 そして戦いは中部太平洋へと舵を取る。


 本来、「甲標的」は日本海軍がアメリカに対する戦艦・巡洋艦の数的劣勢を、陸攻と同様に補足するために生まれたことは前にも述べた。

 そして、波200(原型であり、量産型は「波201型」、更に性能改善・大量量産型として「波225型」)は、(勝手に作った 笑)甲標的を適度に艦政本部が管理するために昭和15年にでっち上げた『特殊潜水艇委員会』(「高速」の言葉を入れないのは情報漏洩防止のためであるが、その最重要相手は日本陸軍である)によってガダルカナル島を巡る戦いに間に合い、改良型の甲標的と共にそれなりの成果を上げた。そしてその成果は主要艦(つまりは戦闘中心の戦艦・巡洋艦・空母)ではなく、補助艦としての駆逐艦であり、補給を維持するための船団への鉄鎚になるのであるが、ガダルカナル島を巡る戦い以降は、そちらの戦績の方が次第に重視された。

 このあたりは陸軍との折衝の中で明らかとなるのであるが、ラバウルに出向した第六艦(潜水艦中心の艦隊)の幕僚はその報告に満面の笑みを浮かべ、


 「アメリカ兵を泳がせましょう」


と宣った。

 甲標的は「秘密兵器」であったために、所属がその場その場によって変化していたが、このソロモン海を起点として、第六艦の直接指示下に置くこととなる。(中部太平洋での基地隊への支援部隊編制もあり)

 ガダルカナル島を扇の要とするソロモン諸島での甲標的・波200の戦闘、そして成果に対しては前述の通りであり、かなりのアメリカ兵は海水浴を味わうこととなった。ただ、余りにも小さな潜水艇を外洋で使うことはやはり無理があったため、それなりの成果と共にそれなりの損失があったことは間違いない。しかし、日本海軍は、その『成果』の方を重視した。

 今後、アメリカからの反撃は、太平洋の諸島を巡る戦いとなる。そのためにはそれぞれの島の防御を固めなければならない。


 そして、甲標的や波号高速潜水艦はかなりの戦力となる。

 更に言えば、諸島戦では上陸するアメリカ軍を撃退はできなくとも、輸送船を攻撃続けることで兵力減少を狙い、次の諸島(最終的には本土)攻略戦への遅延作戦となり得る。

 ソロモン諸島での戦いの中で、第六艦の発言力は以前に比較しても増していた。(まぁ、それまではほぼ無視されていたことに比べてではあるが…)それでも、それまでの潜水艦での哨戒線が『点(もしくは『線』)で固定されていたが、『面』、つまり担当海域における潜水艦長の自由裁量で位置取りができるようになったことは、かなり大きなことであった。なぜならば「それだけ」で生き残る可能性が、攻撃できる可能性が数段上がったためである。第六艦の開戦前からの願いであった。ただそれを無視されていたのは、連合艦隊司令部での、同じ「参謀職」であっても、他の艦隊・戦隊からの派遣者の中では一段劣っている(同等の新参者であるはずの航空機関連は山本五十六の好みもあって重視されていた)


 つまりはそういうことである。


 ソロモン諸島を巡る戦いの中で、第六艦が他の水上艦の艦隊と比較してもガダルカナル島のアメリカ軍を餓死寸前(もちろん日本軍と比較すれば「贅沢」の一言であるが…)に追い込み、「餓島」からの日本陸軍の撤退戦でアメリカ軍の日本軍発見を遅らせ、攻撃に及び腰になったのは事実である。(それ以外にも、ガダルカナル島への補給任務での活躍が見られた 無論、アリ的な輸送量ではあったが)


「日本陸軍は、海軍潜水艦の活躍に士気を維持された」


と、他の艦隊へと同等に第六艦に正式な感状が送られたことは、第六艦の士気を高めた。


 中部太平洋・フィリピン戦線での活躍は、本来の母艦・指令艦である千代田級水上機母艦が他の輸送任務(水上機・潜水艦などの母艦、高速輸送・補給等、多用途に使えるこの船の価値に比べれば、航空母艦改装は時間の無駄でしかなかった)に忙しく、また航空母艦への改装工事のために、甲標的の輸送・整備任務はそのころに次代の多用途艦としての一等輸送艦の派生型があてられた。本来は上陸・輸送のための大発を(通常船と比較しても)高速で輸送でき、高角砲・爆雷などの自己防衛能力を持つ(戦前から用意していた大発搭載の駆逐艦改装の哨戒艇が原型である)一等輸送艦は、甲標的の輸送だけならば4隻、整備等であれば同時に2隻の搭載力を持ち、甲標的母艦としての装備(整備関連のあれこれ、充填用の発電・給油能力や整備(簡単な修繕を含む)能力など)の力を数ヶ月維持できる。

 一等輸送艦は新鋭の船であり、その能力からも強行輸送ができうるものであり、他の戦域でも期待されており、この艦を母艦として固定配備するということはかなり贅沢にも思われていたが、第六艦及び中部太平洋の諸島防衛の各基地ではこれを強引に意見を述べて引っ張ることとなった。甲標的を編制(8~12艇)し100番台の部隊番号を割り振りされた「沿岸防衛隊」は、派遣された波号潜水艦も指揮下に置くこととなる。


 マーシャル諸島にはなんとか編制が終わった1隊、トラック諸島に2隊(アメリカ軍が無力化した後に、攻略戦がなかったために残存をかき集めた1隊は硫黄島に回された)、フィリピンに3隊、マリアナ諸島に2隊、小笠原諸島(硫黄島を含む)に1隊、そして沖縄には4隊。(台湾にも1隊あったが、トラック諸島と同様に空襲のみで終わりほとんど何もできない状態で終戦を迎えた。また本土には編制途中の部隊を含め30隊以上が残されたままであった)


 これらの「沿岸防衛隊」の中で特記すべきは、フィリピンでの防御作戦である。元千代田艦長である、甲標的での戦い方を熟知した指揮官原田覚少将の存在が大きい。「特殊潜航艇育ての親」とも言える少将はフィリピンの第33特別根拠地隊司令官に就任し、セブ島に司令所を配置すると共に見張り所、前進基地、補給基地を整備した。3隊の沿岸防衛隊(甲標的の進化型である丙型そして「蛟竜」30艇、及び波201型4隻)を指揮下に置き、集中運用、米船団部隊を狭い水道で襲撃した。ここで重要なことは、潜水艇・艦を安定して生還と襲撃を繰り返したことである。この戦訓は、戦闘の時期が早かったマリアナ諸島では充分には生かされなかったが、後の小笠原諸島・沖縄での戦いにおいてはフィリピン戦と同様に当初から島の完全攻略寸前まで戦い続け、襲撃と帰島を繰り返した。

 昼夜を問わずの襲撃に悩まされたアメリカ軍は船団の悲鳴にも似た要請に、戦闘艦艇護衛の駆逐艦なども引き抜き、また、地上攻撃にあてるための航空機も多数(最大時、全航空兵力の4分の1)洋上哨戒に回す。それは地上戦を長引かせ当然アメリカ軍のスケジュールを狂わせることとなる。

 また地上攻撃のための航空兵力も同様で、海岸線を中心に潜水艇基地と思われた場所を爆弾・ロケット弾などで攻撃するものの、ダミーの基地であったり、予備基地を複数用意したりと、「戦力を維持する・敵軍を翻弄する」ためのさまざまな処置を行っていた。

 ちなみに、そのような戦術を学んだ日本陸軍の陸軍船舶兵「暁部隊」もまた、「○レ」特攻艇(陸軍の正式名称は四式肉薄攻撃艇)の基地を改良し、その隠匿作業に務めた。


 それでもじわじわと迫ってくるアメリカ軍に、沖縄防衛の第32軍の牛島満中将は高級参謀の八原博通大佐のさまざまな建策の元に、アメリカ軍を苦しめていたものの追い込まれていき、7月に自決・降伏を考慮したが、海軍沖縄方面根拠地隊司令官の大田実少将からの

 「我が軍は未だ戦力を保持し、戦果を上げつつあり」

(残存現勢力として、小型潜水艇(甲標的(蛟竜を含む))8隻・小型潜水艦(波号潜水艦)1隻を展開し、連日、アメリカのLST等の上陸支援艦・輸送船・油槽船を狙い続けている)という言葉に、


 「あと一ヶ月ならば…」


という参謀長の長勇中将。

 すでに3ヶ月以上のアメリカ軍の攻略スケジュールの遅れもあって、散発的ながら攻勢を続ける日本陸軍。そして、8月15日を迎える。

 大本営からの連絡を受けて、それでも疑う第32軍。アメリカ軍が引き、日本が敗戦を受け入れた20日、沖縄はその全兵力を停止した。

 牛島満中将は日本陸軍の停戦を宣言し、アメリカ第10軍司令部の司令官であるサイモン・B・バックナー・ジュニア中将の降伏勧告を受け入れた。




 終戦時、アメリカ軍からの最初の指令は、


「全ての日本海軍の潜水艦・潜水艇への活動停止・浮上命令」


であったという。 



 『回天』を中心とした水中特攻兵器、そして伊201・波201級、甲標的などに対する恐怖は、米海軍だけではなく、守られる輸送船・上陸用船舶に載せられる海兵隊・陸軍の兵隊にとっては凍えるほどに身に浸みていた。それは大西洋でUボートに沈められていたの

船舶が結局は商船であり、そこに搭載されるのは人以外の戦車・火器・油脂類などであったために、本来市民である兵隊にとっては関係ないのである。それが太平洋戦線であれば、自分の命が危険に曝される。



「サルなどは我々白人の敵ではない、ハントする獲物だ」


などと言っていた軍曹が輸送されていた船から海に投げ出され重油塗れになったたけである。(ちなみにこの軍曹は、占領中の日本に滞在し、日本人の親友と生涯を共にする愛妻とを得ることとなり、アメリカ陸軍の中でも有名な親日家となった)



え?

伊二〇〇型は?

という意見は………

無視したいけれどそうはならないよね……

ウンウン

で、次まで続くはずです。


comingSoon



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