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理を統べる転生者~獣耳少女(嫁)を守ります~  作者: ナギ@にわか
生贄の子狐
21/30

20話『渚沙、ミスを連発する』

皆さん、最近大きなミスってありましたか?

私は、見てないアニメの録画を、まとめて消してしまったことですw

 あれから2時間経った辺りに王都ルミナが見えてきたので、エニファに止まってもらう。


『えっと、どうしてですか?』


 その理由は単純なものだ。


「いや、狼のままで街に入ったらさ、人の姿になれないだろ?」


「……ん、確かに。」


「驚かせちゃうよねー」


 例えば、宿に泊まる時にエニファを預けるとする。その状態で人の姿になると、預かっていた狼が突然消えた!と、なってしまう。


 所で、先程フィエナが喋っていたが、出発して30分くらいは独り言を発していた。


「……いつ襲おう」


 襲うなよ?絶っ対に、襲うなよ?


「……人通りの少ない所で……」


 襲うつもりなのか!?


「……2人が寝てる間に……」


 確実に起きるわ!

 でも、声を我慢するフィエナ……ありだな。


「……お風呂に乱入してから……?」


 まあ、それなら……?ちょっと期待しておこう。


「……最終手段は、トイレ……?」


 ……これからは、トイレに入る時は気をつけよう。異世界は懐かしきぼっとん便所が多いからな。臭いが常にあるんだぞ?嫌だわ。


 こんな感じの内容に、戦慄していたのだ。少しだけ、期待してる部分もあったが。


「……じっと見て、どうか、した?」


 おっと、思い出している間はずっと見ていたようだ。恥ずかしいのか、モジモジしている。


「いや、なんでもない。……そういうわけだから、ここからは歩いて行こう。」


「はーい!」


 必要ないので、馬車を収納する。そして、歩いている3人を少し後ろから見ているのだが、美少女ばかり集まり過ぎだと思う。

 とはいえ、男を加えるつもりは無い。どいつもこいつも、ムキムキで暑苦しいからな。


 実は、その理由がHPにあったりするのだが、それを知るのはもう少し先の話。


「主様、一緒に歩きましょう?」


 前を歩いていたエニファが、俺の横に来る。

 すると、2人も慌てて来た。


「隣が良かったのに…」


「……ここは譲れない。」


 俺の隣になれなかっただけで、そこまで落ち込む事はないだろう。

 更に、フィエナは自然に腕を絡めてくる。それを見たエニファも「失礼します!」とか言いつつ、絡めてくる。

 まさに、両手に花ってやつだ。


 あ、ちょっとまて、これはまずい。

 どうしよう、門に近くなってきたのに離してくれない。


「凄いね、渚沙君大人気だね。」


 いや、好意的な視線は殆どないぞ。

 入るのに並ぶ必要がある訳だが、美少女を3人連れている俺に視線が集中している。

 両腕にくっついていなければ、もう少しマシだったかもしれない。


「結構早く進むな……ん?」


 何故か、商人らしき人達が目を光らせているが、奴隷だとでも思ったのだろうか?

 貴族だったりすると、首輪を付けていない場合もあるそうなので、その可能性はありそうだ。

 フィエナが付けているのは、首輪ではなくチョーカーだと言っておこう。


「はい、次の人、身分証見せて下さいね。」


 軽く10分程待つと、俺達の番が回ってきた。

 兵士の人は、女性らしい。4人分の身分証を受け取り、確認しているが……


「えっ?」


 手元とエニファを見比べている。

 あ、そうだ。種族も表示されるんだっけ?


「あー、それは、あれです。戦闘中に壊れちゃったんですよ。」


「は、はあ、そんな事があるんですね……」


 我ながら酷い言い訳だ。

 でも、それ以外に誤魔化し方が思いつかなかった。兵士さんも納得はしていないらしい。


「まあ、人にしか見えませんし、良いですよ。通って大丈夫です。」


「ありがとね、兵士さん!」


 通る時に、お礼を言っていたのはシエラだ。

 ちょっと頬を染めていたので、女性相手でも女神の美貌は通用するらしい。


「わ、凄いですよ主様!人がいっぱい居ます!それに、建物も!」


「ああ、凄く多いな。」


 微笑ましさも凄い。

 はしゃいでいるエニファを見て、返事が優しい声になっていた。


 王都ってこんな感じなのか。

 人がかなり多いし、これまでに見た2つの街よりも、建物が綺麗だ。

 ついでに言わせてもらうと、現代風の建物が多いのは、勇者のせいだと思われる。


「最初に冒険者ギルドに行きたいんだけど、問題ないか?」


「OK牧場」


「……異議なし」


「大丈夫です」


 反対意見は無し……じゃねえよ!

 いや、反対はしてないけどな?


「シエラ、OK牧場は古いぞ。」


 俺の言葉に、そんな馬鹿なと言いたそうな顔なので、知らなかったらしい。


「……早く、行こう?」


「そうだな、行くか。」


 固まっているシエラを、ナチュラルに置いていこうとする俺達。


「ちょっ!?待ってよー!」


 復活したシエラが追いかけてきたが、エニファは普通についてきてた。


 ☆


 王都、広いな。

 冒険者ギルドを探すだけで一苦労だ。


 ――ガチャッ


「はぁ……またか。」


「これは……鼻が曲がるよ……」


 冒険者ギルドは酒臭い。メモしておこうじゃないか。いや、そうじゃない所もあるだろうけどさ。

 しかも、シエラは犬の嗅覚があるので、ダメージは大きい。


「うぅ、主様ぁ……」


 あ、狼のエニファも駄目か。

 むしろ、本物の狼なので余計に酷いようだ。


「ちゃちゃっと終わらせて、美味しいものでも食べような?」


 よしよしする俺に、エニファはコクンと頷く。もはや、涙目になっている。


「こっちの2人を登録させたいんだ。」


「では、身分証を……はい、少々お待ちください。」


 いつぞやの魔道具が登場。

 エニファの種族を確認してちょっと困っていたが、「無いわよね」と首を振って身分証を入れていた。


 そして、戻ってくるまで何も無かったので、無事に2人は冒険者となった。

 にしても、女神と神狼が冒険者とか……


「あ、ついでにも素材の買取も頼むか。」


 前回買い取ってもらったときは、魔石だけしか無かったが、今回は別の素材もある。途中からは、解体スキルが出たので楽に出来た。


「査定も出来ますので、ここで出して頂いて構いませんよ。まずは、冒険者カードを預かります。」


 おお、優秀な受付嬢だ。

 馬車で移動中に出た魔物の素材は全て出した。

 すると、何やら首を傾げている。


「ナギサ様は、既にランクアップの条件を満たしているようですが、どうしますか?」


 それは妙な話だ。


「俺達は、1度も依頼を受けていないはずだが、一体どういう事だ?」


 その言葉に、「なるほど」と納得した様子の受付嬢。


「確かに、依頼達成によってランクアップするのが一般的ではあります。ですが、冒険者になりたてでも、Bランク相当の実力をお持ちの方もいらっしゃいます。」


 それはそうだろうな。

 俺達4人はそれに当てはまるだろうし。


「なので、そういう方が長い間低ランクに留まるのを避ける為に、魔物の討伐によるランクアップを可能にしているのです。滅多にいらっしゃらないので、説明しない人もよくいるんですよね。」


 確かに、ちまちま依頼を受ける必要が無いのは楽だ。しかし、1つ疑問がある。


「どうやってそれを判断するんだ?」


「それはですね、この眼鏡で冒険者カードを見ると、倒した魔物の詳細が見れるんですよ。」


 確かに、冒険者カードを渡した時から眼鏡をかけている。てっきり素材の査定をする為だと思っていたのだが、そういう理由だったらしい。


「で、どのくらい上がるんだ?」


「フィエナ様がDランクになり――」


 一気に3つも上がったのか。


「ナギサ様は………え?」


「え?ってなんだよ、どうした?」


 思わずツッコんでしまった。

 受付嬢は、何故か固まっている。


「え、えと、少々お待ち下さい!」


「何を……って、もう行っちまったよ。なんの為に待たされるんだ……」


 ランクアップの件なのは間違いないのだが、変な魔物でも……


「ねえ、それってさ、ダンジョンの魔物も含まれてるんじゃない?」


「あっ、そういうことか!やべっ!」


 そういえば、冒険者カード作った後に飛ばされたんだったな。どうしよう、ギルドマスターと会うことになりそう。


「……今からでも、逃げる?」


 それは魅力的な提案ではある。

 しかし、その提案は少し遅いのだ。


 何故なら、


「それは、ちょっと勘弁して欲しいわね。」


 既に、ギルドマスターは上から降りて来た後だったのだから。

渚沙君、やらかしました。

一体どうなるのか。

出来れば明日、もしくは明後日には次を投稿します。

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