表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
愛のウタ   作者: マッサン
14/33

その⑬ ~ キミの来た道 ~



穏やかな寝顔の青年を見つめながら



彼女はそっと、ささやきました。



「想い出の箱」 開けるわね、



キミの歩んだ道、見たいから、、、、、





未来へつながるその箱を



彼女はそっと、開けました。




吸い寄せられるように、彼女は箱の中に入ってゆきました。







青年のキミがいる。



赤いシクラメン咲く冬の道、



立ちすくむキミがいる。



夢破れて立ちすくむ



それでもキミは歩き出す



夢かなえるため歩き出す。







少年のキミがいる。



霞み草咲く秋の頃、



夢見心地のキミがいる。



やっぱりキミは歩き出す



夢掴むため歩き出す。







幼い頃のキミがいる。



向日葵咲く夏の頃、



何かに傷つくキミがいる。



傷つきつまずき転んでも



それでもキミは歩き出す



恐れることなく歩き出す。







赤ちゃんのキミがいる。



ミヤコワスレの咲く春に



穏やかな寝顔のキミがいる。



何も知らずに眠ってる





彼女は、赤ちゃんにそっと囁きました。





キミに逢うために 生まれて来たのよ、、、、、




涙が一滴、 赤ちゃんの頬に落ちました。




赤ちゃんにサヨナラをして



彼女は箱から出て来ました。








そこには、 同じ寝顔の青年がいました





彼女はまた、囁きました。




生まれて来て良かったわ



キミに逢えたから、、、、、



涙が一滴、 青年の頬に落ちました。






彼女と青年は



曼珠沙華の花のよう、、、、、




花は葉を想い、葉は花を想う、、、、、





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ