シロとクロ
時を巻き戻そう ヒロと別れたポラリスは懐かしい気配を追って裏路地にいた
「この辺りにいるはずなんだよね」
「クマ、久しぶだな おいらは昨日から気づいていたけどにゃ〜」
黒猫とシロクマの久しぶりの再会だった
「クマ、今はポラリスだったな ポーでいいだろ」
「みんなポーていう」
名前を略されるのがあまり嬉しくないポラリスだった
「クロはクロのままだよねそれてズルくない?」
「おいらはこの名前が好きなんだよ お前の名前シロにしてみろ犬みたいな名前だぞ それに意味があって付けられた名前だろ」
シロよりポラリスの方がマシだと渋々理解した
「わかってんだろ おいら達神獣は魔物や動物を殺せても人を殺すことができない事くらい これから先人と戦うことが増えるはずにゃ 姉ちゃんがいたらもう少し楽になるだろうけど」
「それは解ってるよ 僕は主のサポート役だから君の力が必要なんだ 君の情報収集能力と隠密行動は誰よりも凄いんだし」
「お前がおいらを買ってくれてることはわかったにゃ、それに最近この国の奴等 おいら達神獣を捕まえようと動いていやがるし」
「クロは僕らの旅に加わってくれるの?」
「それは今から起きる事しだいだにゃ お前の主の連れが攫われたぞ その馬車があと30秒くらいでここを通るが どうする」
きっとレナが攫われたんだ 主、完全にブチ切れてるかもしれないし レナの居場所がわかるようにすれば良いかもしれない
「僕は攫われた人の居場所が主にわかるようにしたいから行くよ」
「おいらも手伝ってやるにゃ 主になるやつのお手並み拝見にゃ」
2匹は馬車の通り道にゴミを撒き散らし馬車の速度を落として、飛び移るために道に面した主屋の屋上へ移動した。
「あれだにゃ 準備はいいか」
「いいよ」
3,2,1 2匹は馬車の後ろ側に飛び移ることに成功した。
飛び移ることに成功したのはいいが2匹はとてつもない殺気で毛が逆立った。
「クロ この殺気、主だよ 完全にブチキレてるよ」
「ポー おいらも旅に着いていくよ あの人なら姉ちゃんの抑止力になる」
「えーそっちが本音 たぶん姉さんに気に入られて抑止力にはならないよ」
2匹のいう姉さんが気になるよね




